「合格おめでとうございます」
　その文字を見たとき、「これは、夢ではないか」と思い、合格したことが信じられませんでした。時間がたつにつれて、自分は桜蔭中に合格したのだと実感が湧いてきました。
　私は、新４年生の２月にサピックスに入室しました。初めは上位クラスをキープしていましたが、だんだんと成績が下がり、「自分の学力では桜蔭中に合格できないのではないか」と思い始めていました。過去問の取り組みが始まってからは、周りと比べて、自分はそれが遅れているのだと気づき、焦りが生まれました。初めは問題をたくさん解こうと決意していましたが、自分はもう周りに追いつけないのではないかと感じ、問題（特に、苦手な算数）を解くのがおっくうになっていました。そんなとき、先生が「１問１問の直しにていねいに取り組もう」と声を掛けてくださり、周りと比べるのではなく、自分のペースでしっかりと直しに取り組むべきだと思えるようになりました。そして、模試や冬期講習・正月特訓、ＳＳ特訓では苦手なことから逃げずに、最後まで自分を信じて入試日を迎えることができました。
　私が後輩の皆さんにお勧めしたいことは三つあります。

①「基礎力トレーニング」を毎日しっかりやる！

　私は、５年生ごろから「基礎トレ」をサボってしまっていましたが、毎日しっかり取り組むようになってからは、苦手だった算数の成績が少しずつ上がっていきました。

②「コアプラス」「漢字の要」は完璧に！

　この二つをしっかりと押さえておくことで、授業で得点を上乗せでき、自信にもつながります。

③本番で緊張したら、志望校に合格した自分の姿を想像してみる！

　緊張して自分の実力を出し切れず、後悔してしまうことになるのがいちばんつらいと思います。「自分はこの学校に通いたい！」という思いを答案用紙にぶつけましょう！
　桜蔭中で皆さんを待っています！