受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 受験体験記

進学校 海城中学校

受験もすべて技術のうち

 受験を通してのぼくの一番の気づきは、勉強への向き合い方も技術のうちだということです。

 6年に入り、国語の授業に対して気が重くなりました。周りのレベルが高く、ついていけないように感じ、国語より得意な算数をやりたい、塾をやめたいと本気で思いました。しかし先生が心配して声を掛け続けてくださり、少しずつ苦手な国語とも向き合えるようになりました。

 しかし、直前期になると国語の選択問題が全然できず焦りました。記述問題の対策に注力したことで、答えを絞る感覚がずれてしまったのだと思います。そこで父と付箋で文章の事実を拾い、「誰が・いつ・何をした」を書き出しました。国語はセンスではなく、気持ちを整えて読むのも技術のうちと学びました。また冬期講習では解ける問題を落とすことも増えました。焦って全部取ろうとしていたからです。そこで「一問ずつ解く」と決め、解き方を崩さないことに集中しました。

 志望校も最後まで迷いました。開成を受けたい気持ちはありましたが、「受かるかどうか」ではなく「力を出し切れるか」で考え、海城を受験すると決めました。決めてからは気持ちが安定しました。こだわりを手放すことも技術のうちだと学びました。

 海城の社会の記述は理由を考える問題で、先生と確認を重ねるうちに暗記していた知識が理解に変わり、他の科目にも良い影響が出ました。

 本番前は「精神的なこと、これも技術のうち」という某プロレスラーの合宿動画や某テニスプレイヤーの応援動画を見て気持ちを整え、緊張をなくすのではなく、緊張しても普段通り解くことを意識しました。入試本番、国語が難しく思うように解けませんでしたが、立て直すことも技術のうちだと言い聞かせ、いつも通り一問ずつ解きました。終わったあと、やり切れたという感覚が残りました。この感覚を忘れず、自分を高めることも技術のうちということを忘れず、嫌なことにも向き合いたいです。