受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 慶應義塾普通部

中学受験を振り返って

 息子は幼い頃から数字が好きで、年少から始めた公文では算数にコツコツ取り組み、順調に進めていました。プリントを1冊終えるごとに「ゲーム時間10分」の約束をしたことで意欲がさらに高まり、小3の冬に受験塾を探し始めた頃には、中1の内容を終了していました。この様子を見て、夫婦で「息子の興味を伸ばせる環境に進ませたい」と考え、中学受験を決めました。

 受験塾は複数検討しましたが、本人が「教材や雰囲気が合う」と直感したSAPIXを選びました。入室後は、好きな算数は安定して点が取れた一方、他教科は伸び悩みました。

 遊びの誘惑も多く、「なぜ中学受験するのか」と問われることもありました。夫婦で意見が分かれる場面もありましたが、私は息子に次のように伝え、納得してくれたようです。

●人生、どこかで受験は避けられない。

●大学進学は将来の仕事の選択肢を拡げる。

●高校受験は内申点や学習範囲の広さから負担が大きく、中学受験は4科目で挑めるチャンス。

●中学受験でうまくいかなくても、高校や大学受験で挽回の機会がある。

 また、毎月のクラス分けに合わせて「あるクラス以下ならゲーム禁止」という現実的なルールを話し合って設定したことで、学習意欲も保てたように思います。小6になるとSAPIXの友人の存在が大きな支えになり、帰り道での会話やSS特訓での仲間との交流が刺激になったようです。

 途中何度も気が緩むこともありましたが、妻が苦手分野中心の学習スケジュールを作成し、プリント整理や声掛け、過去問採点まで丁寧に伴走してくれたおかげで、算数以外の科目も一定水準まで伸ばすことができました。

 志望校選びでは、複数の学校を見学し、息子の意向を尊重して決定しました。慶應義塾普通部は説明会や労作展で強く惹かれ、私たちも息子に合いそうだと感じ、第一志望に決めました。併願校はSAPIXの資料を参考に選定しました。

 1月校は本番の緊張に慣れることと自信づけを目的に4科目と算数1科目で受験。2月1日は普通部、午後受験は時間の都合上見送りました(1週間前にメールで試験終了時間の連絡がありました)。2日は、午前は慶應義塾湘南藤沢中等部を受験し、事前に調べた移動ルートが役立ち、午後の受験校にも間に合いました。同2日夜に普通部の合格をいただき、3日の受験は行わず受験を終了しました。

 振り返れば、

●息子が受験勉強を「やらされる」のではなく「自らやる」状態になったこと。

●ペース配分やプリント整理などの細かなサポート。

 以上2点が何より重要でした。動機づけさえできていれば、親は焦らず一喜一憂せず、どっしり構えて見守ることが大切だと実感しています。

 3年間、丁寧にご指導くださったSAPIXの先生方に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。