受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 慶應義塾中等部

家族ワンチームで掴み取った合格

 1年前の2月1日。

 我が家では受験合格を願い、家族全員で「好きなものを断つ」願掛けを始めました。娘はアイスクリーム、母はアルコールとパン、父はビールとチップス。我が家にとって最初で最後の中学受験。家族全員が覚悟を決めて臨まなければ、この過酷な山は越えられないと感じていたからです。

 さらに娘は、毎朝5時半に起床して1時間の朝学習を日課としました。この1年間、病気や学校行事を除き、基礎トレと漢字の要で基礎固めを愚直に継続しました。

 志望校は、簡単に目指せる学校ではないと理解しつつも、低学年から六大学野球観戦を通して早慶を意識させました。

 しかし現実は甘くありません。夫が小4の途中から単身赴任、私もフルタイム勤務で、母娘ワンオペ生活がスタート。6年時は反抗期とも重なり、衝突はほぼ毎日。私自身も無意識にプレッシャーを抱えていたのか、額に帯状疱疹が出たこともありました。

 そんな中、娘の学習ペースを支えたのがSAPIXの勧めるオンライン自習室でした。朝は30分×2コマ、平日夕方や土日は5コマ連続+休憩を繰り返し、毎日フル活用。ポイント付与も継続の力になりました。

 また、SAPIXの授業では5年までは上位クラスの間を行き来し、6年では一度も上位クラスに入れず、最後はまさかのブロック落ち。それでも土特とSSは上位クラスだったため、娘はモチベーションを保つことができました。

 算数は得意でもテストの大問1で崩れることもあり常に不安定。国語は漢字も語彙も読解も苦手。語彙は平常のAテキストの解説を親子で読み、言葉ナビは就寝前に私が出題。理社はコアプラスをコピーして風呂に持ち込み、湯船で一緒に暗記。隙間時間を使い二人三脚で取り組みました。

 12月になると娘は自ら図書館に通い自習するようになり、受験をジブンゴトとして捉え始める変化も見られました。1月は怒涛のプリント量にゴウンゴウン状態となりながらも、知識の総完成等のプリントを中心に基礎を固めました。

 そして迎えた2月。

 夫も帰国し、家族ワンチームで入試に臨みました。厳しい結果が続き、残すは中等部のみ。悔いを残さぬよう心を一つにして5日の二次試験に臨みました。

 翌日、WEB画面で「合格おめでとうございます」を見た瞬間、これまでの努力が報われたと胸が熱くなりました。また、合格後に解禁したアイスクリームとアルコールの美味しさは一生忘れられません。

 ストイックで遠回りも多かった受験生活でしたが、この経験は合格という結果以上の絆を私たち家族に与えてくれました。

 最後に、SAPIXの秀逸な学習システムと、娘に学ぶ楽しさや厳しさを教えてくださった先生方に心から感謝して結びとさせていただきます。ありがとうございました。