受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 渋谷教育学園渋谷中学校

10日前に変わった字

 サピックスに入室したのは新4年生からで、それまでは中学受験向けの習い事はしていませんでした。そのせいか、他塾の入塾試験で落ち、どうしようかと思っていたところでサピックスに入室できることになり、お世話になることにしました。

 4年生の頃は、あまり干渉せずに、成績も漠然と上がることを期待していたのですが、年を越す頃には算数の成績が平均に届かなくなり、スケジュール管理をすることになりました。毎朝の基礎トレと漢字、それとあまりにも計算力がなかったので追加で百ます計算を行いました。

 小5の5月ごろから効果が表れ始め、算数が平均を超えるようになり、7月に初めて上位クラスになったときには、子どもと一緒に大喜びしました。そこからは、下がったり上がったりで落ちつきませんでしたが、毎日欠かさず基礎トレと漢字を続け、スケジュールどおりに復習を継続できたことで、だんだん安定した地力がついていったと思います。

 最も困ったのは、我が子は字が汚く、書くことが苦手なことです。そのためか、ノートを取って見直すことは、ほぼ出来ていませんでしたし、計算ミスや、写し間違い、読めない字が多すぎることが、成績頭打ちの大きな要因に思えました。3年間注意し続けても改善せず、もう治らないのかなと諦めかけていましたが、本番直前の1月20日くらいに、言われなくても、少しまともな字を書くようになり、やっと、やっと、小さいながらの変化を感じることができました。このとき、きっと中学受験が良い結果になると、根拠のない自信を持てるようになりました。最後まで粘り強く頑張り続ける。それしかないのかなと思った出来事です。

 2月1日渋渋入試当日は、終了後に「算数の時間配分を間違えて最後まで出来なかった」と悲しい顔をして会場から出てきました。絶望的な気分になりながらも表情に出ないように(出ていたと思いますが)、午後の広尾に向けて同じ失敗をしないように切り替えていこうと子どもを励ましました。広尾の試験が終わったときは出来たと落ち着いた表情に戻っていたので広尾は大丈夫かなと思っていたところ、翌日2月2日の発表で広尾不合格となり、どん底の気分になりました。それを必死で表情に出ないように(もちろん出ていたと思いますが)、2月3日以降の受験校を安全校に変更することを考えつつ午後受験に備えていたところ、まさかの渋渋合格を知り、全身の力が抜けるような喜びを味わいました。

 サピックスの授業最後の日、我が子は「学校が終わることより、サピックスが終わることが寂しい」と言って出かけていきました。魅力的で心から楽しいと思える授業を続けてくださった先生方、帰り道や授業で楽しい時間を過ごし、良い刺激をもらえたお友達、そして、そのお友達を育てられた親御さんにも深く感謝の思いでいっぱいです。どうもありがとうございました。