振り返らない背中と、必殺ノート
サピックスには約4年お世話になりました。
6年生の最後の1年は、想像していたよりもずっと短く濃い時間でした。本当にあっという間で、家族で工夫しながら協力し合って過ごした充実した日々でした。成績に一喜一憂しながらも、「毎日の基礎トレだけは続けること」「質問教室に向かうこと」の二つは親子で決めて過ごしてきました。
また、完全に覚え切ると決めた教材もありました。①正月特訓のテキスト、②冬期講習のテキスト、③コアプラス(理科・社会)。何度も繰り返したこれらは、心を落ち着かせてくれる大切なお守りのような存在でした。
サピックスの授業で特に成長を感じたのは、ノートの取り方です。「中学に入っても役立つから丁寧に」とご指導いただき、自分の考えを整理して書く習慣が身につきました。最後の2か月には娘が自作の「必殺ノート」を作り、『これを入試前に読むと落ち着くんだよね~』と話しておりました。
昇降のあるテストで初めて上から2番目のクラスに上がった日の帰り道、「授業が一瞬に感じるくらい楽しい」と目を輝かせて話してくれた姿は忘れられません。「授業が命です」という先生の言葉を、親子で実感した瞬間でした。
12月で模試が終わった最後の2か月で、以前解けなかった問題が自然と解けるようになり、自信が少しずつ積み重なっていきました。直前期は睡眠を最優先にし、10時間睡眠を徹底しました。寝る前に漫画を読み続けて夜更かししてしまう娘に困り果て、先生に相談したところ、「すべての自由を奪って真っ暗にして、とにかく寝かせてください」と助言をいただきました。実際に真っ暗にし、寝かせようとすると娘に激怒されたことも、今では家族の笑い話です。
迎えた入試本番。試験会場へ向かう娘の足取りは、塾へ向かうときと同じようにまっすぐで力強く、一度も振り返ることはありませんでした。3回目の試験を終えた娘は、「もうやり切った。後悔はない」と静かに話してくれました。
迎えた合格発表。娘が自分の番号を見つけた瞬間、家族4人で抱き合って喜び、何度も受験番号を確認しました。
最後の1年は、娘が一分一秒でも集中して勉強できる時間を、家族みんなでつくり続けた受験でした。
模試の判定では最後まで50%。過去問も最初は思うように点数が取れず、不安で眠れない日(私が)も多くありましたが、それでも娘は「絶対に豊島岡女子に行きたい」と言い続け、最後まで諦めませんでした。
この受験で得た自信と経験が、これからの歩みを支えてくれることを願っています。最後まで励まし、合格をともに喜んでくださった先生方に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。