さぴあインタビュー/関西情報
合宿などを多く実施して
他者の個性も尊重できる
「世の光」となるリーダーを育成
大阪星光学院中学校・高等学校 校長 田沢 幸夫 神父
サレジオ学院など
兄弟校の校長を歴任
校長 田沢 幸夫 神父
石原 田沢先生は、これまで学院とどのようにかかわってこられたのでしょうか。
田沢 本校の校長に着任して4年目を迎えますが、その前にも、1990年から95年にかけて本校に勤務した経験があります。96年以降は、サレジオ会の兄弟校である横浜市のサレジオ学院中学校・高等学校で校長を務めたほか、わたしの母校である宮崎市の日向学院中学校・高等学校にも勤務しました。そして、2017年にまた本校に戻ってきたのです。
わたしが日向学院に在学中の6年間は、寮生活をしていました。現在は男女共学校ですが、わたしが在学していた当時は男子校でしたので、男子ばかりでの寮生活はとても楽しいものでした。将来は神父になろうと考えていましたが、サレジオ会の場合は、神学校に限らず、好きな大学に進学してもいいので、わたしは東京工業大学で化学を専攻。卒業後に、上智大学の神学部とローマのグレゴリアン大学で神父になるための勉強をしました。イタリア語で学ぶのには苦労しましたが、そのとき滞在していた修道院では、15か国ほどから来ていた神学生たちと共同生活をして、とても良い経験になりました。
サピックス小学部
上本町校校舎責任者
石原 達也
松本 東工大を出られて神父になるというのは、かなり珍しいケースでしょうね。
田沢 そう思います。わたしはカトリック教徒の家庭で育ち、子どものころから通っていた教会にサレジオ会の神父がいたので、小さいころから彼らの姿を見ていて、自分もサレジオ会の神父をめざすようになったのです。
松本 同じサレジオ会の学校でも、日向学院、サレジオ学院、大阪星光学院は立地がまったく異なります。校風にも大きな違いがあるのでしょうか。
田沢 生徒を見ていると、日向学院にはやはり田舎の純朴さがあり、サレジオ学院は都会の素直な子どもというイメージ、そして、いちばんやんちゃなのが本校です(笑)。それでも今の生徒たちは1995年当時の教え子たちより、だいぶスマートになったと思います。
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