さぴあインタビュー/関西情報
合宿などを多く実施して
他者の個性も尊重できる
「世の光」となるリーダーを育成
大阪星光学院中学校・高等学校 校長 田沢 幸夫 神父
多方面で活躍する卒業生が
生徒たちのキャリア教育に協力
校舎の5・6階に設けられた体育館兼講堂。移動観覧席も備わっており、入試説明会などの際に使用されます
田沢 本校の合宿は卒業生が手伝いに参加することが多く、夜には卒業生から在校生時代の体験談や、大学でどのような学問をしているのかといった話を聞く機会も豊富にあります。
松本 母校に愛着を持っている卒業生が多いのですね。それが在校生のキャリア教育に役立つのは、とても良いサイクルですね。
田沢 キャリア教育の機会としては、土曜日に「ほしゼミ」という希望者向けの講座も開かれています。そこでも卒業生をはじめ、社会のさまざまな分野で活躍している方が講演をしてくれます。たとえば医学系・サイエンス系の研究者や、弁護士・税理士など、幅広い分野から講師を招いています。この「ほしゼミ」の一環で、ある医療関係の会社が開発している製品を売り込むための宣伝方法を生徒がグループで考え、プレゼンテーションするという連続した取り組みも実施しています。
石原 そのように、生徒に考えさせる取り組みは、教科教育のなかでも行っているのですか。
田沢 はい。一例を挙げると、「作問コンテスト」というものがあります。数学の問題をグループで作り、数学科の教員と生徒たちの前でプレゼンテーションして、質問に答えるといった取り組みです。
松本 根本的な理解がないと作問はできませんから、理解がいっそう深まりますね。そうした取り組みは、他教科でも行うのですか。
田沢 外部の学術系コンテストに積極的にチャレンジしている生徒もいます。最近では、国際物理オリンピックで銀メダルを受賞した生徒や、全国高校化学グランプリで賞を取った生徒もいます。本校はあくまでも生活の中心は学習だという方針なので、クラブ活動は週3日までと制限を設けていますが、勉強も部活動もがんばる風土があり、運動部・文化部を問わず、各種学術系オリンピックなどで活躍しています。
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