受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

多様な経験を盛り込んだ
バランスの取れた教育を通して
確かな学力と豊かな人間性を形成

早稲田中学校・高等学校 校長 笹倉 和幸 先生

文理融合を実現する教育環境
進路選択も文理の垣根を越えたものに

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髙宮 今春の主要大学への合格実績を拝見しますと、東大合格者が昨年の39名を上回る43名で、そのうち現役が32名。医学部は国公私立を合わせて45名で、そのうち36名が現役です。卒業生の数が305名で、一般受験組は約半数ですから、受験した生徒は150名ぐらいです。それでこの実績はすばらしいと思います。

溝端 男子進学校だと理系志望が多いですが、貴校は文系と理系のバランスがとてもよく、やはり全科目のベースをしっかりつくるという方針が合格実績にも表れていると思います。

笹倉 両方くまなくできると、文理のどちらに進むかぎりぎりまで悩む生徒も多いですよ。今春の卒業生のなかにも、国立の前期は理系学部を受け、後期は文系学部を受けた生徒が複数いました。理系クラスだったのに高3の2学期に文系に変えて、一橋大学の経済学部に合格した生徒もいます。生徒たちは、文系か理系かの区別をあまり意識していないのかもしれません。

髙宮 早稲田大学の田中愛治総長も文理融合を推進していらっしゃいますね。

笹倉 もう文理を分けること自体が意味のないことになってきたのかもしれませんね。

髙宮 最後に、中学受験生と保護者の方に向けて、メッセージをいただきたいと思います。

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笹倉 もし「文理融合」という世界が中等教育にあるとすれば、それは本校だろうと思います。将来どの道に進むとしても、本校に入学したら偏りのない基礎的な学力、幅広い知識、そして人間性も含めて、本当にバランスの取れた人間に成長できると思います。それは、これまでの実績が証明していることです。そうした教育理念に賛同いただけるなら、ぜひ検討していただきたいと思います。

髙宮 普遍的な教育理念の下で確固たる教育を行いつつ、文系・理系の枠にとらわれず広く学ぶ姿勢を持ち続けている。それこそ私学の雄の伝統ある系属校たるところだと思います。本日はありがとうございました。

24年9月号 さぴあインタビュー/全国版:
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