受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

創造的な学びがあふれる
豊かで温かな土壌が
主体的に生きる力を育む

桐朋中学校・高等学校 校長 原口 大助 先生

研究活動や進路選択も
卒業生たちがサポート

神田 卒業生の方が支援してくださるというお話がありましたが、医学部に進学した卒業生が医学部志望の在校生をサポートする「桐朋医学の輪」(桐朋医会)もその一つですね。医学部への進学実績が高いですから、こうしたサポートはますます充実していきますね。

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原口 もともとは医療の道に進んだOBの交流会なのですが、大学病院の見学や医師という職業についての講演会などは、医学部志望の生徒には大きな刺激になっています。医学部に限らず、進路選択に関しては、いろいろな分野で活躍する卒業生たちがご自身の職業について話してくださる機会が多く、研究職に就いている卒業生が講義や施設案内をしてくださるなど、さまざまなサポートがあります。

西川 同窓会の援助で、生徒たちの活動を支援する制度もありますね。

原口 「ゆめチャレンジ・プロジェクト」という高校生対象の制度で、研究やボランティア、芸術、スポーツなど生徒が主体的にチャレンジする活動に対して、最大30万円を給付するものです。本校には「みや林」と呼ばれている雑木林があります。中学生の自由研究で、そこに来る鳥について研究した生徒がいました。いつどんな鳥がどのくらい来るのか、なぜここに来るのかなど、カメラ片手に3年間、研究を続けました。その成果を土台に、高校に入ってからさらに研究を深めたいということで「ゆめチャレンジ」に応募し、支援の対象になりました。実は、彼が本校を受験した理由の一つも、豊かな自然環境があるからでした。キャンパス内だけでなく、近くには多摩川が流れ、鳥類も多く見られるということで、小学6年生のときから、「これをやりたい、桐朋ならそれができる」と、本校を受験してくれたようです。

神田 入学後の目的をしっかり持って受験されたのですね。すばらしいことです。

21年10月号 さぴあインタビュー/全国版:
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