受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

卓越した体験学習を軸に
グローバルスタンダードの
「学力」と「人間力」を育成

海城中学高等学校 校長 大迫 弘和 先生

国内外への多様な道を開く
データ分析に基づく進路指導

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溝端 進路指導でいちばん大切にしたいのはどんなことですか。

大迫 実績を積み重ねている学校ですから、結果についてはたくさんの人から期待されていると思います。しかし、そのためだけの教育はしません。先ほども申し上げましたが、本質的な教育をしていれば、おのずと期待に応える結果が出てきます。

神田 大学合格実績を拝見しますと、たとえば国公立大学の現役合格率は44.4%と、半数近くが現役で国公立大学に合格しています。高2から文科系・理科系に分かれますが、それまで幅広い教育を受けて力を蓄えてきたからこその結果だと思います。

大迫 学習指導部が定点観測をして、徹底的なデータ分析をしています。たとえば中学の3年間で上位と下位の成績が開いた学年と開かなかった学年とを比べて、出口の結果はどう違うのか、といったこともデータを出していきます。すると開かなかった学年のほうが結果は良いわけです。そういう結果が数値として出てくると、みんな納得しますから、中学では上位と下位の差が開かないようにしようと意思統一ができます。中学段階では、つまずいた生徒に対して随時ていねいな補習をします。高3になると夏休みはお盆以外ほとんど夏期講習期間になりますし、そうした伝統的な手法は進学校として知られる学校として引き継いでいきます。

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神田 その点は保護者の方からの信頼も厚いと思います。海外大学へもすばらしい実績を残していますね。ましてや今回、海外大学への進学に関して非常に頼りになる校長先生が来てくださり、保護者の方も喜んでいらっしゃると思います。ますます期待が高まりますね。最後に、受験生に向けてエールを送っていただけますか。

大迫 本校に入学したら、こんなことが学べるのか、こんな力をつけることができるのか、こんな人になっていけるのか、そうしたところをよく見てほしいと思います。オープンキャンパスの機会も設けていますので、いろいろな話を聞いて「ここはぼくの学校だ」と思ったらぜひ受けてください。

神田 いろいろな形で情報を発信してくださっているので、偏差値だけであきらめてしまうことなく、行きたいと思ったらがんばってチャレンジしてほしいですね。本日はありがとうございました。

23年8月号 さぴあインタビュー/全国版:
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