受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

中高大10年間を見据えた教育で
世界に貢献できる
「第一級の人物」をめざす

明治大学付属明治高等学校・明治中学校 校長 井家上 哲史 先生

レベル別、期間別、内容別に
多彩な海外研修プログラムを用意

キャプションあり
上/図書館の蔵書数は約7万冊。映像資料・新聞・雑誌のほか、ノートパソコン50台も備えられています
下/体育館は二つあり、どちらも冷暖房を完備。柔道場・剣道場・テニスコートなど、充実した施設でクラブ活動ができます

岡本 学校主催の海外研修は、季節ごとにさまざまなプログラムが用意されています。夏期は中3から高3対象のオーストラリア研修などがあります。2週間、西オーストラリア州の州都・パースでホームステイをしながら学ぶというものですね。

井家上 夏期は英語レベル別、期間別にいくつかの研修を用意しています。パースのプログラムは春期に実施したものが好評で、夏にも組み入れました。同じく、初級~中級レベルとして、バンクーバーでの研修もあります。寮に泊まりながらボドウェル高校で学びます。上級者向けには、トロント大学でのGlobal Citizenship Programもあります。こちらは参加基準が厳しいのですが、グローバル社会で生きるスキルを身につけるためのものです。また、国内開催ですが、明治大学清里セミナーハウスで実施されるGlobal Affairs Programもあり、付属三校合同で開催しています。

岡本 冬期は高3対象にトロントのヨーク大学への3か月研修があります。これはどのようなものですか。

井家上 明治大学に進学する高3生の成績上位者が対象で、大学入学後に留学を考えている生徒向けの研修です。12月から3月にかけて、ヨーク大学付属語学学校でヨーク大学進学者向けの授業を受けます。単なる語学研修ではなく、英語力に応じたアカデミックなテーマに関する探究学習もあります。成績が良いと、ヨーク大学の授業を聴講することもできます。ヨーク大学に入らないかと誘われることもありますが、明治大学への進学が決まっている生徒たちですから、海外の大学に入るのであれば、明治大学に進学した後に協定で行く形になります。

 グローバル教育は中・高・大という10年をかけた見通しのなかで行っています。たとえば、中学で英語を始めた生徒なら、高校の初期の段階で海外を経験するのがよいと思います。そして、明治大学に入ってから本格的に留学をめざしてもらいたいですね。

神田 明治大学は非常に多くの海外大学と提携をしています。ヨーク大学の研修で得た経験を生かして、明治大学に進学後、今度はカナダでトップのトロント大学に留学するなどということも考えられますね。井家上先生はスタンフォード大学やカリフォルニア大学バークレー校など理系の最高峰の大学で研究された経験がありますし、先生のお話を聞けば、明治大学からアメリカのトップ校をめざすという方向性も出てくると思います。

井家上 本校でも明治大学でも、海外を体験できるプログラムは数多く用意しているので、積極的に活用してほしいと思っています。

23年12月号 さぴあインタビュー/全国版:
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