受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

中高大10年間を見据えた教育で
世界に貢献できる
「第一級の人物」をめざす

明治大学付属明治高等学校・明治中学校 校長 井家上 哲史 先生

納得のいく学部選びができる
充実の中高大連携プログラム

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岡本 高大連携プログラムが豊富にあることも大きな魅力ですね。

井家上 高2の前期と高3の後期に「高大連携講座」を実施します。高2前期には、大学の学部選択の準備講座として、明治大学10学部の教員がそれぞれの学部を紹介します。高3後期は、進学する学部の専門的な内容にも踏み込んだ入学準備講座です。高3の希望者が明治大学の授業を受講することができる「プレカレッジプログラム」もあります。ここで得た単位は、大学入学後に認定されます。

岡本 進路選択に迷う高校生には、学部選択のきっかけともなるありがたいプログラムですね。中学生を対象とするセミナーもあると伺いましたが、どのようなものですか。

井家上 明治大学の生田キャンパスで、理工学部が中学生を対象に理科実験講座を実施しています。これは、大学の充実した設備を使って実践的な取り組みをしながら、世の中の不思議な現象を体験していくセミナーです。「鉄は熱いうちに打て」というように、せっかく大学と連携できるのですから、中学生も早い時期に大学のことを知って、将来について考えてほしいと思います。

神田 ほとんどの卒業生が明治大学の各学部に進学していくわけですが、例年、文系と理系はどちらの志望者の割合が多いですか。

井家上 高3は7クラスの編成で、ここ数年は2クラスが理系、5クラスが文系という形で安定しています。理系が1クラスの時期もありましたから、理系志向が高まっている印象はあります。最近は理系を志望する女子が多くなりました。特に農学部は女子の志望が強いですね。

 いずれにしても、推薦の枠をたくさんもらっているので、ほとんどの生徒は第一志望の学部に進むことができます。また、明治大学への被推薦権を保持したままでの他大学の受験についても、国公立大学はすべての学部が、私立大学も条件はさまざまですが、かなりの学部・学科が認めています。私立大学は、ここ数年で利用する生徒も増えてきました。

 大切なのは自分が何をやりたいかです。明治大学のどの学部でどんなことを学びたいのか。どの学部も国際交流に力を入れ、独自の協定校や留学プログラムを持っているので、明大明治で培った力を基に、大学で専門性を身につけ、世界に羽ばたいてほしいと思います。

集合写真

神田 最後に、受験生と保護者の方にメッセージをいただければと思います。

井家上 本校は、「競争する場」ではありません。励まし合い、協力し合いながら、お互いを高め合って、能力を最大限に向上させていくことができる場です。実際に学校を見ていただくと、環境も雰囲気もよくわかると思いますので、ぜひ見学に来てください。

岡本 生徒たちが明るくて、とても良い表情をしていますよね。表情を見ただけで、すばらしい学校だということが伝わってきます。

神田 生徒と先生との距離も近く、校内に足を踏み入れただけで温かい雰囲気を感じます。今日はありがとうございました。

23年12月号 さぴあインタビュー/全国版:
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