栄光への道 ~息子と歩んだ中学受験~
息子は4年生の春に、サピックスに入室しました。きっかけは、あるクイズ番組で高学歴の方々が鮮やかに解答する姿を見て、「自分もこんな風になりたい」と憧れたことでした。夫とも話し合い、「それなら中高一貫校への進学が近道だね」と背中を押され、中学受験を決意したのです。
5年生になると、息子は初めての大きなスランプに陥りました。周りの子が同じように頑張っている中で、相対的に偏差値が下がり、自信を失いがちになっていました。そんなとき、私は「今ならまだ間に合う。6年生になったらもっと成績を伸ばしにくくなるから、今が踏ん張りどきだよ」と声を掛けました。息子はその言葉に応えるように、毎日コツコツとやるべきことを積み重ねていきました。
そして、天王山といわれる6年生の夏期講習。連日の長時間授業と家庭学習で体力的にも精神的にも限界が近づきましたが、息子は最後まで諦めず、講習を終えた頃には学力だけでなく、心も体も大きく成長した姿を見せてくれました。私自身、息子のそんな強さに驚き、誇らしく思いました。
受験本番は、初日の結果が振るわず、不安な夜を過ごしました。2月3日の栄光学園合格発表を控え、結果を待つ時間は果てしなく長く感じられました。本人に「初日の結果が悪かったけど、3日の学校を変える?」と尋ねると、迷うことなく「当初の予定通り受ける、受験校は変えない」と即答。きっと内心では不安でいっぱいだったはずなのに、それを一切表に出さず、落ち着いて3日目の試験に臨んだ息子の姿に、改めてその精神力の強さを思い知らされました。
そして、栄光学園の合格発表。夫婦で画面を見つめた瞬間、今まで我慢していた感情が一気に溢れ出し、涙が止まりませんでした。結果的には3日目の学校も合格をいただき、息子の頑張りが報われた瞬間でした。
振り返れば、3年間一度も「塾に行きたくない」と言わずに通い続けられたのは、サピックスの先生方の楽しい授業、同じ目標を持つ仲間たちの存在、そして何より息子自身の明確な目標意識があったからだと思います。
中学受験は、親子にとって本当に山あり谷ありの道のりでした。でも、その過程で息子は「自分で決めてやり抜く力」を、私たちは「信じて見守る力」を得られたように思います。
これから受験に挑む皆様も、きっと同じように苦しいときがあると思いますが、どうかお互いを信じて、最後まで歩み続けてください。心から応援しています。