「女子学院に行きたい」その気持ちを支え続けて
我が家が中学受験を意識し始めたのは3年生の後半でした。周囲のお友達が塾に通い始める中、娘は「私は勉強が苦手だから」と口にしました。挑戦する前から苦手意識を持ってほしくないと思い、サピックスへの通塾を提案すると、娘は前向きに受け入れてくれました。自由を好み、自分の意思を大切にする娘は、私立中学校の紹介本で女子学院を知り、自然と志望校として意識するようになりました。
しかし受験生活は順調とは言えませんでした。4・5年生の頃は親が塾での学習状況を十分に把握できず、6年生になって未使用の教材が見つかるほどでした。6年生初めの偏差値は50前後で安定せず、娘は「女子学院に行きたい」と言い続ける一方、学習に真剣に向き合っているようには見えず、親子で衝突することも多くありました。授業態度について先生からご指摘をいただくこともありましたが、それでも娘は志望校を変えませんでした。
転機となったのは6年生の夏です。クラスは上がらないままでしたが、授業→復習→テスト→やり直しという基本サイクルを、まずは算数だけでも習慣化できるようになりました。夏期講習前に先生から「夏はとにかく算数を」と助言をいただき、それを徹底したことが後の安定につながりました。
秋には成績が落ち着き始めましたが、体調不良が続き、模試を受けるのが精一杯という時期もありました。焦る私と、依然としてマイペースな娘。1月の埼玉受験の時期でさえ娘はのんびりしており、直前期の衝突を避けるため先生に相談しました。適切な声掛けをしていただいたことで、娘はようやく受験に向けて気持ちを切り替えることができました。
本番直前の2週間、娘の学習姿勢は大きく変わりました。「間に合わないかもしれない」と初めて焦りを見せつつも、できない問題にも粘り強く取り組むようになりました。最後の授業では自ら先生に「この後は何をすべきか」と尋ね、学習リストを作って取り組む姿に成長を感じました。
6年生後半、模試が続く中で娘が「家での勉強は気が進まないけれど、模試で新しい問題を見るとワクワクする」と話したことがあります。中学受験を続けるべきか迷った時期もありましたが、娘は挑戦そのものを楽しんでいたのだと気づかされました。
そして迎えた合格発表。画面に「合格」の文字を見た瞬間、胸が熱くなりました。最初に連絡したのは、娘を支えてくださったサピックスの先生方でした。
中学受験は決して平坦ではありませんが、悩みながら寄り添った時間は親子ともに確かな成長につながります。子供たちは学力・メンタル・体調の三つがそろってこそ、本番で力を発揮できると実感しました。また、悩みが生まれた際は先生方に相談することも合格への近道です。皆さまの受験生活が実りある経験となることを心よりお祈りいたします。