家で勉強しない子と歩んだ、逆転の第一志望合格
我が家の中学受験は、理想とは程遠いものでした。 塾での成績は滑り台のように落ち、家庭学習は溜まる一方。何より辛かったのは、家で勉強をしない子供の姿を見ることでした。
「このままだと全落ちするよ」「塾に行く意味があるの?」「受験をやめようか?」
何度この言葉をのみ込み、そして爆発させてしまったか分かりません。そんな「家でほぼ勉強をやらなかった子」が、なぜ最後に第一志望の合格を掴めたのか、親の視点で書きたいと思います。
5年生の終わりから6年生春、親子関係は最悪でした。私が何かを言えば言うほど、子供は反抗し、巧妙にサボるようになり、嘘をついてまで勉強を回避するようになりました。塾でもきっと同じなのだろうと思っていましたが、先生方に様子を伺うと不思議なことに、どの教科の先生も授業はちゃんと聞いているし、楽しそうにしているから大丈夫だと言われとても驚きました。また、塾では長時間勉強しているのだから、無理にやらせなくても良いとも。親が見えているものは、家での子供と定期的に実施しているテストの結果だけなので、正直、この言葉はすぐには信じられませんでしたが、私が言うことで反抗し喧嘩になる方が時間の無駄だとは思っていたので、子供がやるまで待つことにしました。
はじめのうちは外に遊びに行くこともありましたし、机に向かっていても本を読んだり、タブレットを触ったりしていました。ただ、塾へは嫌がらずに行ってくれていたので、行く前の「いってらっしゃい」に全エネルギーを注ぎ、子供が気持ちよく塾に行けるようにも努めました。
そんな日が続き、子供は次第に外へ遊びに行くことはなくなり、寝る時間が近づくと少しだけ勉強をするようになりました。落ち続けていた成績も横ばいになり、少しだけ上がり始めました。先生が仰っていた、塾では真面目にやっている話は本当でした。その後も夏期講習やSSが始まり、気づけば12月最後の合格力判定サピックスオープン。結果は第一志望校40%です。最後のマンスリー実力テストではクラスを一つ落としました。
それでも我が子は志望校を変更することなく、塾での学習と家での少しの学習で1月を迎え、残りの1か月は「なんでも相談会」で先生が仰っていた4回分のサピックスオープンの見直しを、子供には先生からのアドバイスとして伝えました。すると、あんなに動かなかった子が、自ら過去問を解き始め、空いている時間で塾のテキストを読み返していました。おそらく家で受験生らしく勉強していたのは、このラスト半月ほどです。
そんな我が子が最後の最後で志望校に合格をいただけたのは、普段からきちんと授業を受けていた証拠です。子供に楽しく集中力が続くように授業をして下さった先生方には、感謝しかありません。本当にありがとうございました。そして親は待つ力も必要なのだと感じた中学受験でした。