受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 女子学院中学校

二兎を追ったSAPIX生活

 青天の霹靂で始まったSAPIX生活は、二兎以上を得て幕を閉じた。

 娘の受験生活は本人の希望により小3の秋に他塾で始まった。最後まで通う予定が一変したのは小4の12月。塾友がSAPIXに転塾すると聞いた娘が自分もと言い出し、急遽1月に入室テストと説明会に参加。新小5からSAPIX生となった。

 娘の志望校は小4より女子学院(JG)だったが、御三家を併願可能なサンデーショックの為、小6の春から桜蔭受験も望み始めた。親は当初は二兎を追う者は一兎をも得ずとなることを懸念したが、桜蔭対策をした方々が一定数JGも受験すると先生から伺い、二兎を追うことに親も覚悟を決めた。小6後期から土特・SSでJG・桜蔭両方の対策ができるよう万全の体制を敷いて下さり、SAPIXだからこそ安心して二兎を追えた。結果、4科均等配点のJG、算国が高難度の桜蔭、思考力の渋幕と多様な問題に本気で取り組め、入試突破に留まらず中学進学後も活きる幅広い学力を養えた。

 成績推移のみを見ると比較的安定していたが、内実は、他の方々が家庭学習で教材を2周・3周するところ、娘は指定範囲でさえ1周目を完了しないことが常で(最優先とのご指示があったJGと桜蔭対策のプリントでさえ1周しないまま本番を迎えた)学習量が足らず、いつか他の方々に追いつかれるのではと親は不安を抱え続けた2年間だった。心配症の親に先生方は小6の早期から「桜蔭も渋幕も大丈夫です」と安心感を与えて下さったり、家庭学習状況や娘の性格を把握した上で緩急をつけて本人や親に助言して下さったりと細やかに支えて頂いた。

 家庭学習は気が進まない娘だったが、SAPIXに行きたくないと言うことは一度もなく、また学習量が限定的な娘にとり授業こそが学力向上の大半を占めていた為、先生方が毎回魅力的かつ実り多い授業を展開して下さったことに深謝申し上げます。本人も学習量の少なさは自覚しており、その分授業に集中し授業で吸収するよう、また記憶が鮮明な当日中に授業の振り返りをして定着力を上げるよう心掛けていた。

 時間に余裕がある小3から幅広い偏差値帯の学校多数に足を運んだ結果、小6の持ち偏差値がどこに着地しても進学したいと思える学校を早期に複数見つけられ、安心できた。また候補校の問題の特徴(娘の場合4科均等配点の学校や記述が大半の学校がある旨)を小4から本人も認識し、理社も疎かにしない旨や記述を敬遠しない意識を持ち日々の学習にあたれた(とはいえ理社の知識強化は最後まで課題だった。桜蔭入試後、翌日のJGへ向け社会のコアプラスを解きながら娘が「やっちまった」とつぶやいた際は、基本問題を落としたのねと親の肝が冷えた)。

 娘を導いて下さった先生方、お世話になった受付・警備の皆様、切磋琢磨して下さった生徒の皆様、本当に有難うございました。本人が選んだ進学先で充実した6年間を過ごせるよう願いつつ筆を置きます。