Booksコーナー
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Booksコーナーでは、小学校低学年から高学年までを対象とした読み物や、保護者の方向けの図書を、新刊中心に紹介しています。学習の合間などに、ぜひ読んでみてください。
『灰とダイヤモンド』
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- ◆東曜太郎=作
- ◆中島花野=絵
- ◆岩崎書店=刊
- ◆定価=1,650円(税込)
- ■対象:小学校高学年向け
終戦後のヤミ市には
悲しみと絶望、そして
未来への野望があった
「もうここにはいたくない」と衛が家を飛び出したのは1946年夏のこと。旧制中学に通う衛の家は裕福な商家でしたが、戦争で家族は崩壊し、家にいるのが耐えられなくなったのです。たどり着いたのは新橋のヤミ市。そこで、マーケットを仕切るテキヤ組で使い走りをする八郎と知り合います。八郎は戦争で親を失った子どもたちの面倒を見る一方で、大きな事業への野望を持っていました。そんな八郎にひかれるものを感じて、衛はヤミ市で暮らし始めます。
戦後の混乱期、毎日を生き抜くことで精いっぱいだった大人たち。家族も学校もなくし行き場がなくなった子どもたち。そんな時代にヤミ市に迷い込んだ少年が、戦時中に国のためにと差し出された供出品のダイヤモンドを巡って、仲間たちと共にスパイのようなことをしていきます。
戦地で子どもを殺したことで心を病んだ父。病気を装って徴兵逃れをした仕事仲間の青年。そして祖母と父から逃げるように家を出た衛。それぞれ戦争の被害者である一方、罪悪感を抱えて生きていました。敗戦直後を必死に生きた人たちは何を考えていたのか。そこに希望はあったのか。物語はサスペンフルに展開しつつ、時代の闇のなかで生きる人々の思いをていねいに描き出します。
『おかねってなんだろう』
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- ◆ほそかわてんてん=作・絵
- ◆講談社=刊
- ◆定価=1,980円(税込)
- ■対象:小学校低学年向け
子どものうちから
知っておこう、お金のことちいちゃんは今、どきどきしています。ママにお買い物を頼まれて、お金を持っているからです。黄色いお財布の中には1000円札が3枚と500円玉が1枚。ちゃんと使えるかな。落としたりしないかな。
お金を持っていると不安になるかもしれません。でもお店の人に渡したら、お金とはお別れです。お金は動いています。働くとお金をもらい、そのお金を払って必要なものを買ったり、やりたいことをしたり。でも使い方を間違えると、お金はすぐになくなります。お金とは何でしょう。ちいちゃんと一緒に、生活のなかのお金について考えます。
『しばいぬときせつのごはん・おやつ』
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- ◆村田夏佳=作・絵
- ◆金の星社=刊
- ◆定価=1,540円(税込)
- ■対象:小学校低学年向け
絵本で味わう 日本のおいしい四季
3月といえばひな祭り。ひしもち、ひなあられ、ちらしずしなど、かわいい色のごちそうやお菓子がいろいろあります。春がくればお花見、そしてお彼岸もあります。桜のお菓子といえば、さくらもち、お彼岸は、ぼたもちを食べます。
日本は四季折々においしいものがたくさんあります。そんな日本ならではのごはんとお菓子が、次々と登場します。案内してくれるのは、しばいぬのくろまろ一家と、ごまたろう一家です。四季の移り変わりとともにある、伝統行事の豊かさにも触れられます。眺めるだけでもほっと温まる絵本です。
『ぼくんちの震災日記』
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- ◆佐々木ひとみ=作
- ◆本郷けいこ=絵
- ◆新日本出版社=刊
- ◆定価=1,650円(税込)
- ■対象:小学校中学年向け
「大変だった日々」は
「がんばった日々」それは友樹が家でテレビを見ているときでした。画面にいきなり緊急地震速報が流れ、警告音が鳴りました。あわててテーブルの下に入ると激しい揺れ。幸い家は被害を受けませんでしたが、電気・ガス・水道はストップ。食べ物も手に入らず、その日から友樹たちの生活は一変しました。
仙台市で東日本大震災を経験した作者が描く、ある家族の震災後4日間の物語です。不安でくじけそうな4日間。でもみなで助け合いながらがんばった4日間でもありました。防災用品の備え、そしていざというときの心の備えに役立つ物語です。
『世界に挑む!デフアスリート 聴覚障害とスポーツ』
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- ◆森埜こみち=著
- ◆ぺりかん社=刊
- ◆定価=1,870円(税込)
- ■対象:小学校高学年向け
選手生活から観戦法まで
デフスポーツの世界を紹介聴覚障害者のための国際的なスポーツ大会、デフリンピック。2025年に東京でも開催されました。「デフ」は、英語で「聞こえないこと」を意味します。障害者のスポーツ大会ではパラリンピックが有名ですが、実はデフリンピックはパラリンピックより古い歴史があります。
デフスポーツとはどういうものか。デフアスリートはどんな選手生活をしているのか。8人のデフアスリートへのインタビューを交え、デフスポーツの世界を紹介します。聴覚障害者との話し方や観戦の仕方も教えてくれる、デフスポーツとのつながりをつくる一冊です。
『未来の夜空はどう見える? 銀河が教えてくれること』
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- ◆谷口義明=著
- ◆岩波書店=刊
- ◆定価=1,034円(税込)
- ■対象:小学校高学年向け
銀河の形を知れば
宇宙の進化が見えてくる!?ここは、ある高校の天文部の部室。部員は3年生の星影光一独り。そこに1年生の新入部員、月影銀次がやってきました。光一は銀次に言います。「宇宙における基本的な構成要素は銀河だ。だから銀河を知ることは宇宙を知ることになる」
わたしたちが住む「天の川銀河」のような銀河が、宇宙には1兆個もあるといわれます。これらの銀河はいつどのように生まれたのでしょうか。どのように育ち、これからどうなっていくのでしょうか。高校生の会話を通して銀河の世界を探究する、宇宙科学好きの人にお薦めの一冊です。
『イソップのお話』
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- ◆河野与一=編訳
- ◆岩波書店=刊
- ◆定価=968円(税込)
2500年以上前の作家なのに
今読んでもおもしろい
知ってほしい豊かな寓話の世界
センター南校校舎責任者昨年、ある男子難関校の国語入試で出題された説明文のなかに、「オオカミ少年」ということばが出てきました。それがたとえで使われている一文があり、問題ではその文の意味が問われました。「オオカミ少年」の意味がわからなければ答えようのない問題です。
「オオカミ少年」はイソップの童話に出てくる有名なお話です。イソップは、わたしの世代なら幼いころに絵本などで触れて知っています。今の子どもたちは知らない人も多いかもしれませんが、ぜひ知っておいてほしいと思います。入試に必要だからというわけではなく、読んでおもしろいからです。
「ウサギとカメ」「北風と太陽」など、有名なお話を含む300話が載っています。各話の最後に「こういうことはしないほうがいい」とか「人の世はこういうものだ」など、教訓めいたことが書かれています。たとえば「けちんぼう」というお話があります。けちんぼうの人が、集めた金を壁の下に埋めていつも眺めていました。でもある日、全部盗まれてしまいました。泣いていると、誰かに「石を同じところに埋めればいい。どうせ使わないんだから」と言われます。「どんなにいい物も使わなければ何にもならない」ということなのです。イソップは紀元前6世紀ごろのギリシャの作家ですが、現代に通じる内容も多いのです。
どのお話も短く、すぐ読めます。ただ読むだけでなく、想像をふくらませるのも楽しいでしょう。たとえばライオンがよく出てきますが、「2500年前のギリシャにライオンがいたのかな」なんて考えるのです。幼いころに絵本で読んだ人も、あらためて読むと違う印象を受けると思います。ぜひもう一度読んでみてください。
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