学校説明会レポート
東京都立立川国際中等教育学校
2026年9月3日(木)
日常の学びを通して国際感覚を磨き、国際社会で貢献できるリーダーへ
2008年4月に開校し、来年、創立20年を迎える東京都立立川国際中等教育学校。2022年4月には附属小学校が開校し、公立では初となる小・中・高の12年間一貫教育校となりました。「国際社会で貢献できるリーダーの育成」を教育理念に掲げ、海外帰国・在京外国人生徒枠を設けるなど、英語教育をはじめとする国際教育にも力を入れています。
この日のオンライン説明会では、校長の横田雅博先生が、学校説明会でよく質問される項目を中心に、同校の学びを紹介しました。同校の海外帰国・在京外国人生徒枠は28名(令和8年度募集)で、1クラスに、それぞれ約7名程度の帰国生がいる環境です。外部講師による国際理解の講座・講義もあり、日常的に国際性と多様性に触れられる機会を設けています。横田先生は「面倒見の良い教員が多く、学校を軸足に、目標を高く、最後まであきらめない指導をしています。補講や夏期講習など生徒の希望に合わせて講座を開き、基礎基本を徹底しながら6年間しっかりと学ばせるところが本校の良い点です」と強調しました。
続いて、近年力を入れていると言う6年間の探究プログラムについて説明がありました。1年生(中1)では社会課題探究にグループで取り組み、1000字の論文を執筆し、発表します。2年生(中2)では地域提案型探究として、近隣の企業が抱える課題への改善案を提案し、職場体験を通して検証します。こうした活動には、起業家精神を育てる狙いがあります。3年生(中3)では「地域提案型探究」「社会課題探究」「理数探究」から一つを選び、後期課程(高校)で取り組む探究テーマを決定。4年生(高1)の個人探究・中間報告論文、5年生(高2)の個人研究・論文完成へと進みます。校外のコンテストや発表にも挑戦し、受賞を進路選択につなげている生徒もいるそうです。
英語教育についても詳しい説明がありました。横田先生は「本校の英語の授業は難しくないですか? という質問をよくされますが、難しいというよりは、『英語の授業が多い』という説明をしています」と話しました。前期課程では、通常の学習指導要領で定められた時間数より週1~2コマ多く設定しています。実1・2年生は週5コマ・年間175時間、3年生は週6コマ・年間210時間を英語の授業に充てています。後期課程でも英語の授業は多く、ネイティブの先生による少人数制の授業や、洋書を使った授業を行っているとのこと。夏休みには希望者を対象にイングリッシュサマーセミナーを開催し、そこには100名を超える生徒が参加しているそうです。
また、卒業までに英検®準1級を取得することを目標に掲げており、1~4年生はケンブリッジ英語検定、5年生はTEAP(アカデミック英語能力判定試験)も受検します。今春の卒業生については、TEAPのB2とB1レベル(英検®準1級・2級相当)の割合が4分の3以上に達したとのことです。
国際理解教育では、「受け入れ」「送り出し」「共有」の三つを柱としています。「受け入れ」では、オーストラリア、ドイツ、ミャンマー、アメリカなどから短期留学生を受け入れています。「送り出し」では、1年生がTGG(TOKYO GLOBAL GATEWAY)での1日研修、2年生が福島県のブリティッシュヒルズでの2泊3日の英語合宿、4年生がシンガポールやカンボジアでの海外研修(希望者)に参加します。5年生は全員が海外修学旅行でオーストラリアのブリスベンを訪れ、ホームステイをしながら現地の高校生と交流します。「共有」では、海外で学んだ生徒が仲間に向けて体験を語る機会を設けています。
最後に、横田先生は「多様性あふれる学習環境で、たくさんの『わくわく』に出合えるところが本校の特色です。6年間で、仲間と共に知識を深め、多様な価値観に触れて、みずから行動する力を養います。ぜひ一度、本校に足を運んでいただき、進学先の一つにご検討いただけたらと思います」と述べ、説明会は終わりました。
体育祭・文化祭・合唱祭は、生徒が主体となって企画・運営しています。部活動は外部の指導員が行い、教員は面談や講習など、生徒と向き合う時間を確保しています