学校説明会レポート
帝塚山中学校
2026年8月28日(金)
発達段階に応じた「男女併学制」
高校の共学化で多様な選択肢を提供
帝塚山中学校・高等学校は、奈良市の近鉄学園前駅と直結する、充実した教育環境を備えた中高一貫校です。全校生徒数は中高合わせて2000名を超え、奈良県内のみならず大阪府や関西一円から多くの生徒が通学。敷地内には若草山を望む緑豊かな環境が広がり、室内温水プール、天体観測ができる天文台、八つの理科実験室など、充実した施設・設備が整えられています。
最大の特色は、中学は男女別クラスで学ぶ「男女併学制」を採用し、高校からホームルームクラスも合同の「男女共学」へと移行する独自のカリキュラムです(高校の男女共学は2027年度よりスタート)。入試対策部長の松倉博幸先生は学習到達度調査のデータを示し、「協同問題解決能力や言語活動は女子が高く、数学・科学的リテラシーは男子が高い」など、発達段階や教科による成長時期の違いに応じた指導の有効性を説明しました。中学では、男子は「スーパー理系選抜クラス」「英数クラス」に、女子は「スーパー選抜クラス」「英数クラス」「特進コース」に分かれて学びます。高校では男女共学となり、男子も指定校推薦枠のある「特進コース」を選択できます。
手厚い学習指導と探究プログラムを両立
実社会とつながるキャリア教育も推進
教育面では、勉強・クラブ・行事のバランスを重視しており、週36〜37時間の授業で高2までに中高の学習内容を学び終えます。共通テストの「情報」対策として、中3からサンプル問題で演習を行うほか、DXハイスクール採択校として、3Dプリンター等を活用した「情報教育+ものづくり」を推進。中1・2では、教員考案による科目横断型の「探Qセミナー」(18講座)を開講し、生徒の興味・関心を広げます。中3以降は、希望者を対象として長期休暇に行う「大学受験セミナー」で手厚くサポート。学力レベルや志望校に合わせた講座を受講できます。今春は国公立大学に183名が合格。うち現役合格は126名で、卒業生全体の約40%にあたります。医学部医学科にも多数の合格者を輩出しました。
キャリア教育では、ビジネスアイデアコンテスト「マイナビキャリア甲子園2025」にて、男子チームが決勝に進出。被災地のオーラルケアの課題を提案して、Innovation部門で準優勝に輝きました。起業家や医師など各分野で活躍する卒業生による講演会、希望者を対象とした海外研修やエンパワーメントプログラムなど、進路選択を支援する機会も充実しています。
クラブ活動も人間形成に重要な役割を果たすと考えています。理科部ロボット班は世界大会に10回以上出場している強豪です。弦楽部や卓球部も全国大会への出場経験があり、幅広い分野で生徒たちが生き生きと活動しています。
最後に、2027年度入試に関する説明がありました。3日間で計4回実施され、初日午前の1次A入試と2日目午前の2次A入試で専願選択が可能です。「3日目午後の2次B入試では、複数回受験者に一律10点が加算されるため、合格のチャンスが広がっています。ぜひ受験してください」と松倉先生は呼び掛けました。また、11月21日には「帝塚山チャレンジ」を開催予定です。プレテストとは異なり、合否判定や点数は出さず、時間配分を体感したり、解説動画で復習したりすることを目的として実施されます。