学校説明会レポート
洛星中学校
2026年8月31日(月)
「利他の心」と「非認知能力」を育む
伸びやかで温かな校風の男子校
京都市にある洛星中学校・高等学校は、カトリック精神に基づく全人教育を柱とする中高一貫の男子進学校です。1952年に中学校が開校されて以来、「心・頭・体」の調和を重んじ、社会に貢献する有為な人材を数多く輩出してきました。
この日の説明を担当したのは、校長補佐(渉外担当)の大西智文先生です。冒頭で、AI(人工知能)が急速に進化する時代においては、単なる知識の量ではなく、みずから考えて判断・決断し、コミュニケーションを図る「非認知能力」が重要だと指摘し、その根底にあるのが「利他の心」だと述べました。「自分のためだけではなく、『人のためにがんばる』というモチベーションこそが、受験や人生の土壇場で最後のひと踏ん張りを生み出すのです」
同校の大きな特徴の一つが、男子校ならではの伸びやかな校風です。38のクラブと12の同好会が活動し、ロボット、鉄道、料理など、自身の興味を存分に掘り下げられる環境について、大西先生は「女子の目を気にすることなく、好きなことを何でも『とがらせる』ことができます。なかには、変わったこだわりを持つ生徒もいますが、伸び伸びと自分のすべてをさらけ出せるのが別学の良さです」と笑顔で語りました。
学校生活を彩る行事も実に多彩です。生徒主体で運営される3日間の文化祭をはじめ、優勝クラスが号泣するほど本気で取り組む合唱コンクール、数百名規模の生徒が裏方を務め、中1生全員がキャストや聖歌隊として舞台に立つ「クリスマス・タブロー」などが開催され、学年の壁を超えた「ファミリー」のような温かい一体感が醸成されています。また、中1の宿泊研修(滋賀県)や中3の研修旅行(九州)のほか、高2では5泊6日の日程で北海道を訪れ、豊かな人間性を育んでいます。
志望校合格をかなえるきめ細かな指導
2027年度からは「2日連続入試」に
学習面では、コース制や習熟度別クラスを一切設けず、全員が均等なカリキュラムで学ぶクラス編成をとっています。週38時間の授業を行い、教科を細分化した定期テストによって基礎学力を確実に定着させています。
進路指導では「行ける大学ではなく、行きたい大学をめざす」方針を徹底。高3生のほとんどが東大・京大・神戸大・大阪大・国公立大医学部を第一志望に掲げており、2026年春は既卒生も含めて196名が国公立大学への合格を果たしています。
最後に、中学入試の変更点について説明がありました。2027年度より、同校への入学を熱望する受験生を重視するため、従来の解禁日初日(前期)と5日目(後期)に分かれていた試験日程を改め、初日のA日程(2027年は1月16日午前)と2日目のB日程(1月17日午前)による「2日連続日程」へと変更します。募集定員も従来の日程別の枠組みを取りやめ、A・B両日程を合わせて約200名とします。合格発表は1月18日17時に行われます。また、同校を第一志望とする受験者への優遇措置として、両日程を受験する「W受験者」には、B日程の合計点に10点を加点する方式を採用。追加合格の対象もW受験者に限定されます。
採点方式は、4科型受験生に対しては「4科合計(400点満点)」と「国算理の3科合計×1.25(400点満点)」のいずれか高いほうの点数を採用する方式を導入。受験生が安心して力を発揮できるよう配慮されています。入学手続きの締め切りは、他校の合格発表を確認した後に判断できるよう、1月20日18時まで猶予するスケジュールとなっています。
最後に大西先生は、「本校を心から志望してくれる受験生にしっかりと応える制度を整えました。6年間で育まれるかけがえのない友情と人間的成長の場を用意して待っています」とメッセージを送りました。