学校説明会レポート
高輪中学校
2026年9月8日(火)
生涯にわたり探究する精神を養い
自己実現と社会の発展に尽くす人材に
高輪中学高等学校は、京都・西本願寺が1885年に創設した「普通教校」を前身とする男子校です。1901年に現在の港区高輪に移転し、1906年に西本願寺から独立して現校名に改称。中学校の募集を停止していた時期を経て1989年に再開し、2014年から完全中高一貫校となっています。
説明会の冒頭、校長の平野豊先生は、教育理念「見えるものの奥にある見えないものを見つめよう」について、「何事も表面だけで判断せず、深い部分にまで目を向け、本質を探究する姿勢を身につけさせたい」と説明しました。また、体験学習や宿泊行事を通して小さな成功体験を積み重ね、自信につなげたいとの思いを語りました。
同校では「人を育てる指導」と「大学へ進学させるための指導」を教育目標に掲げています。前者では基本的な生活習慣を確立し、仲間と信頼関係を築く力を養います。専任教員の割合は8割を超え、1学年6クラスに対して11名の専任教員を配置しています。後者では、中高6年分の内容を高2までに学ぶ先取り教育を行い、主要3教科では授業数を多く確保。小テストや確認テストを頻繁に実施し、再テストや指名補習で基礎の定着を図っています。
成長に応じた3段階カリキュラム
体験型校外学習や海外研修も充実
続いて、教頭の江口崇先生が教育内容について説明しました。同校では、中高6年間を前期・中期・後期の3期に分けて指導します。前期の中1・2では基礎学力と人間関係の構築、生活面の指導を重視。中期の中3・高1は「進路決定・学力伸長発展期」と位置づけ、職場見学や大学見学などの機会を設けています。中3では選抜クラスを設け、応用力を深める問題演習にも取り組みます。後期の高2・3では文系・理系に分かれ、希望進路に応じた選択科目中心のカリキュラムへ移行します。
体験学習では、中1で長野県の車山高原での自然体験学習、中2で群馬県みなかみ町での農工芸体験学習、中3で沖縄県を中心に平和学習や離島での民泊体験などを行う「西日本探訪」を実施。高2では全員でオーストラリアを訪れる海外学校交流を行うほか、中3から高2を対象に、アメリカまたはニュージーランドを選べる希望制の海外研修制度も用意しています。
入試は2月1日午前のA日程、2月2日午前のB日程と午後の算数午後入試、2月4日午前のC日程の4回。2027年度からは1月の帰国生入試を廃止しますが、A・B・C日程の3回の入試で帰国生に対する優遇措置を行うとのことです。
旅行・鉄道研究部が、高輪ゲートウェイ駅直結の複合施設に展示される大型鉄道ジオラマの製作を手掛けるなど、「発展する新しい街」を体感する機会にも恵まれています