学校説明会レポート
北里大学附属順天中学校
2026年9月15日(火)
「創造性」と「人間独自にある社会性」を養い、国際社会に貢献できる人材を育成
北里大学附属順天中学校・高等学校は、1834年に和算家の福田理軒が創設した順天堂塾を起源とする共学の中高一貫校です。21世紀に入ってからは「英知をもって国際社会で活躍できる人間を育成する」を教育目標に掲げ、進学教育・国際教育・福祉教育に取り組んでいます。今年度から北里大学の系列校となり、校名を現在の名称に変更しました。
この日の説明会では、教育支援センター長の片倉敦先生が学校の教育内容について説明しました。AI(人工知能)がさらに進化していく現代社会において、自分の力を発揮するには何が必要か。そのために重視しているのが「創造性」と「人間独自にある社会性」です。「創造性」については、ゼロから1を生み出し、課題を見つけて解決する力、「人間独自の社会性」については、人と人がつながり、対話しながらさまざまなことに取り組む力と定義しています。
育成をめざす資質・能力としては、「創造的学力(主体性)」「国際対話力(多様性)」「人間関係力(協働性)」の三つを掲げています。このうち国際対話力では、英語力だけでなく、相手の価値観や文化を理解し、共感することも大切にしています。夏休みには中学の総合的学習の時間に「共生社会探究」を行い、障害のある人といっしょに絵を描く活動にも取り組みます。片倉先生は「体験を通して、一人ひとり、異なる得意分野があることを知ってほしい」と話します。
中高6年間の教育課程では、教科の特性に応じて三つの学び方を取り入れています。英語・数学・国語では、体系的に知識を積み重ねる「系統学習」、理科・社会では自然や社会について科学的に考える「探究学習」、芸術や道徳などでは体験を重視する「統合学習」を行います。すべての教科に体験的な課外活動を取り入れ、表現力やコミュニケーション力を育てます。さらに、フィールドワークやワークショップを通して、高校での探究学習や進路選択につなげています。理数探究では外部の大会にも参加し、生徒がさまざまな大会で受賞しています。
英語教育では英検®にも力を入れており、中学卒業段階で準2級以上を取得している生徒が70%おり、2級以上も18%います。高校卒業時には、4人に1人が準1級を取得しています。
北里大学の系列校となったことで、9学部・18学科を有する北里大学への内部進学制度も始まりました。学習成績を中心に進学者を決定し、入試を受けずに進学できます。医学部・薬学部・獣医学部については、国家試験があることから成績の基準を厳しめに設定しているとのこと。なお、各学部の推薦枠数は決まっておらず、希望者の人数や成績などを踏まえて決定されます。
他大学への進学では、総合型選抜が約2割、一般選抜が約8割を占めています。2026年度の進学実績では、国公立大学、早慶、GMARCH、医歯薬獣医大に実際に進学した生徒が57%を占めました。在学中の理数探究などでの外部大会の受賞歴も、総合型選抜等で評価されているそうです。
最後に、副校長の井上慶彦先生が入試について説明しました。募集定員は120名ですが、受験者数が年々増加し、レベルアップしていることもあって、2026年度は161名を受け入れました。2027年度は人数を厳格に調整する予定です。また、合格者の57%が複数回の受験を経て合格しており、井上先生は「チャレンジをあきらめないことが大切」と話します。2月4日午前には、国語・算数または英語・算数に加え、ことばによるプレゼンテーション能力も含めて多面的に判断する「多面的入試」を実施します。詳細は学校ホームページをご確認ください。
福祉教育にも力を入れ、生徒たちは積極的にボランティアに参加。共生社会について考える機会を設けています
北里大学附属順天中学校
TEL:03-3908-2966