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学校説明会レポート

学校説明会レポート

東京都立大泉高等学校附属中学校

2026年9月15日(火)

探究活動と国際理解教育を軸に、国際社会で活躍する多様な人間力を育てる

東京都練馬区にある都立大泉高等学校附属中学校は、高校で生徒募集をしない完全中高一貫校です。「物事の真理を深く考え、筋道を立てて明らかにする探究活動等を通して、国際社会で活躍する多様な人間力を育成する」をスクール・ミッションに掲げています。

この日の説明会では、冒頭、統括校長の原田能成先生が「学ぶとは何か」という問いを投げ掛けました。原田先生は「趣味を追究することも大切な学びであり、それが『探究』につながっていく」と言います。同校が特に重視しているのは、目的に向けた方法をみずから考えて行動する「主体性」と、仲間と対等な立場で、相手の意見を聞きながら進め方を決める「協働」です。また、時代が変わっても必要な力として、「物事をじっくり考える力」「根拠を基に判断する力」「伝える力」の三つを挙げました。そして、同校では「疑問を持つ」→「調べる」→「考える」→「表現する」を繰り返しながら、自分なりの答えを導き出していく姿勢を大切にしていると説明しました。

教育課程は、中高6年間を見通して系統的に編成されています。公立中学校と比べて、中1の理科、中2の数学、中3の国語は授業が週1コマ多く、土曜授業も行っています。高校受験がないため、中学で高校の学習内容に入り、高2までに高3の内容をおおむね終えるそうです。また、数学と英語では、6年間を通して1クラスを二つに分け、20人程度の少人数の習熟度別授業を実施。外国人講師4名が在籍する英語の授業では、一人ひとりの発言機会を増やしています。

探究活動は段階的に進めています。中1では練馬の地域課題を知ることから始め、中2では東京、日本から世界へと視野を広げ、中3以降は個人やゼミ単位で、関心のあるテーマを研究します。今年は、高3の生徒が、アジア各国の中高生が日頃の探究成果や研究を英語で発表する国際的な課題研究コンテスト「Global Link Singapore 2026」で最優秀賞を受賞したほか、テレビ局が主催し、文部科学省が後援する「Q-1 ~U-18が未来を変える★研究発表SHOW~」でも決勝に進出しました。

一方、国際理解教育については英語科だけでなく、全教員で取り組み、中1ではブリティッシュヒルズ(福島県)で2泊3日の英語研修を、中2では東京都教育委員会も参画するお台場のTOKYO GLOBAL GATEWAYでプログラムを実施。中3から高2まではオンライン英会話に取り組み、希望者は中3ではニュージーランドで、高1ではオーストラリアでホームステイも経験できます。また、国際理解教育の一環として、琴、茶道、書道、和食の給食などを通して、日本の文化や良さを知る機会も設けています。

そして、原田先生が「本校自慢のプログラム」と紹介したのが、「大泉ソーシャルイノベーションプログラム(OSIP)」です。そこでは、行事、探究、国際理解を結びつけ、学年ごとに宿泊行事などを系統立てて実施しています。中1での練馬地域探索や浅草・上野への探究遠足から始まり、中2は大阪・京都を、中3は沖縄を訪れます。高1は防災探究のために福島県に行き、高2では台湾を訪問します。学年が上がるにつれて、地元・東京から地方都市、そして海外へと視野を広げていきます。そしてさらに、行事の目的も段階的にレベルが上がるようになっています。

最後に、大学合格実績について説明がありました。今年3月の卒業生の進路を見ると、約4割が東京大学(6名)や一橋大学(3名)を含め国公立大学に合格しています。進路指導では、模擬試験の回数を絞り、その分、結果を振り返って改善点を次の模試につなげる時間を大切にしているとのこと。学校全体で進路検討会も行い、一人ひとりの希望進路の実現を支えています。

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