学校説明会レポート
実践女子学園中学校
2026年9月15日(火)
探究・グローバル・感性表現を柱に、「なりたい自分」を見つける学びを実践
1899年に下田歌子によって創立された実践女子学園は、「女性が社会を変える、世界を変える」を建学の精神とする伝統校。「堅実にして質素、しかも品格ある女性の育成」を教育理念とし、「生徒は、良識を養い、実践を尚(とうと)び、責任を重んずることを日常の心がけとする」を教育方針に掲げ、「探究教育」「グローバル教育」「感性表現教育」を3本柱に、創立者の理念を受け継ぐさまざまな教育プログラムを実践しています。
この日の説明会は、学校見学の後、中高合唱部による「まだ旅の途中」の合唱で幕を開けました。歌唱後、司会を務める入試広報部長の羽生田英亮先生が、部員たちに、実践女子学園の魅力を聞くと、「誰とでも、元気にあいさつを交わす明るい雰囲気」「広く、清潔な校舎」といった答えが返ってきました。
続いて、同校が中3~高2の生徒を対象に行っている10日間のエストニア研修について、参加した高2の生徒が活動報告を行いました。生徒は、研修前は「現実的なしっかり者」でありたいと考える一方、大胆でもありたいと思い、この対極にある理想像の間で悩んでいたと言います。しかし、首都タリンにある未来型のビジネス地区ウレミステシティを訪れ、技術と自然、屋内と屋外、旧市街と新市街が融合する街の様子に触れたことで、対極に見えるものも、どちらか一方を選ぶのではなく、双方の良さを生かせばよいと気づいたそうです。今後は世界を巡り、さまざまな価値観を学び、自分なりの考えを発信したいと語りました。
次に登壇した校長の湯浅茂雄先生は、同校の代表的なプログラムを紹介しました。英語で科学を3日間学ぶ「English Science Camp」では、今年度、「MOBILITY(モビリティ)」をテーマに、ミニ四駆やゴーカート体験に取り組み、そこで得た学びを英語と日本語で発表したそうです。湯浅先生は「本校では学びっ放しではなく、あえて少し負荷の掛かる発表の場を設けていますが、生徒は楽しみながら学んでいます」と説明しました。このほか、模擬国連で生徒がニューヨークを複数回訪れたことや、探究学習の一環として、ユネスコで活動した講師を迎えたユネスコワークショップを実施したことも紹介されました。
続いて、中学教頭の財前雅代先生が、「なりたい自分になる」ための学びとして、「探究学習」「グローバル教育」「感性表現教育」という教育の3本柱について説明しました。まず、「探究教育」では、独自の探究授業「未来デザイン」を通して未知の課題の解決に取り組みます。農作業を体験しながら、未来の食料問題について考える企画なども行っています。次に、「グローバル教育」では、「イギリスUCL・ケンブリッジ研修」(高1・2)や、「エストニア海外研修」(中3~高2)などの現地研修を実施しています。なお、中1では「日本文化実習」を必修授業とし、華道・茶道・箏曲・和装着付・仕舞のなかから一つを選択して、専門の講師から学びます。そして、「感性表現教育」では、礼法(中1・高3)をはじめ、行事・クラブ・委員会活動などを通して表現する機会を設けています。
さらに、変化の大きい時代に「自ら生き抜く力」を養うため、「協働」「発信」「自律・思考」の三つの力を重視。「協働」では企業と連携し、ユニクロ・GUとの衣服回収活動や、ヤマザキ製パンとの商品開発などのプロジェクトを実施。「発信」では、英語レシテーションコンテストや体育のダンス発表会など、日頃の学びを表現する場を設けています。その一方で「自律・思考」の基盤となる学力・教養を育むため、中1では30人学級とし、学習面や人間関係をていねいに支援。放課後自習センター「JJサポート」も設けています。最後に、実践女子大学との連携や、芝浦工業大学の研究室でのインターンシップについても紹介され、この日の説明会は終わりました。
渋谷駅から徒歩10分の立地にありながら、キャンパスは約2万5000㎡。2028年4月には地上9階建ての新校舎が完成する予定で、現在その建設が進められています