学校説明会レポート
郁文館中学校
2026年9月2日(水)
「iP class」で最難関大学をめざし、未来を創造する「世界人財」を育成
1889年に設立された旧制私立郁文館学校は、戦後に郁文館中学校・高等学校となってからも男子校としての歴史を歩んできましたが、2010年に男女共学校となりました。東京大学の本郷キャンパスに近い文教エリアに立地し、「子どもたちの幸せのためだけに学校はある」という教育理念の下、「夢教育」を実践しています。この日の説明会は、中学に設けられている「本科クラス(夢教育本科)」「iP class(東大専科)」「グローバルクラス(グローバル専科)」という三つのクラスのうち「iP class」に特化した内容で行われました。
最初に、学園の理事長で、校長でもある渡邉美樹先生による「夢教育」についての動画が紹介されました。渡邉先生は「学園では、大学進学をゴールとせず、25歳の理想の自分を『夢教育』のゴールに設定しています」と説明。「中学・高校では将来の夢を定め、大学では専門知識を学びます。卒業後は社会経験を積み、25歳からの人生を幸せに歩んでほしいのです」と語りました。さらに、25歳以降は「大きな夢をかなえながら、大勢の人々を幸せに導き、成長していってほしい」と続けました。
そのプロセスとして学園が重視しているのが、「学力」「グローバル力」「人間力」の三つです。「学力」は最難関大学合格に向けた学習量と学習環境によって培います。「グローバル力」では英語力や専門性を高め、「人間力」では誠実さ・強さ・正直さ・謙虚さを備えた一流人をめざします。
三つあるクラスのうち「iP class」は20名定員で、全員が特待生となるクラスです。そこでは中高の6年間にわたって東大進学をめざした学習を行います。「iP」は「innovation(新創造)×Pioneer(開拓者)」の略で、「Ikubunkan Principal(理事長・校長クラス)」という意味も込められています。渡邉先生は「本校は一人ひとりの成長に本気で寄り添い、可能性を最大限に伸ばします。生徒たちには大いに社会を改革・創造し、新たな歴史をつくり、世界をより良い方向へ導くリーダーになってほしい」と話しました。
続いて、教頭の渡邉烈士先生が「iP class」の教育について説明しました。独自のプログラムの一つが、校長の渡邉先生による直接講義「校長ホームルーム」です。論語や日本経済新聞を教材に、世界人財としての人格や普遍的な価値観を養うとともに、政治・経済を読み解く力を培います。また、研修旅行では、中1で東日本大震災からの復興をテーマに岩手県陸前高田市を訪れ、中2ではカンボジアの孤児院などを訪問します。こうした機会を通じて、生きる意味や学ぶ意味を考えます。
次に、最難関大学をめざす生徒のためのクラブ活動「東大クラブ」の責任者である近藤明夫先生がカリキュラムについて説明しました。「iP class」には、大手予備校や医学部専門予備校で東大受験生の指導を経験した教員がそろっています。授業は学力向上に重点を置き、中2修了時には中学、高1修了時には高校の学習内容を終え、高2から東大合格に向けた実戦的な演習に入ります。
また、予備校・塾に相当するサポートを無料で受けられる「課外」も実施しています。近藤先生は「iP classの強みは、質の高い指導者の下、少人数制授業による個別最適化学習を受けられることです。各教員は正課から放課後学習、講習までを受け持っているため個々の生徒の弱点を十分把握しており、一人ひとりに寄り添った手厚い指導ができます」と説明しました。
最後に、2027年度入試から導入する「iP英語資格優遇制度」と、本科クラスへのスライド合格制度について説明がありました。「iP英語資格優遇制度」では、英検®準2級相当の取得者に対して、各試験科目の受験者平均点の5%、2級相当以上の取得者には10%相当を加点します。詳細は学校ホームページでご確認ください。
食堂の献立は、外食チェーン・ワタミ株式会社の代表取締役会長兼社長でもある校長の渡邉先生が監修。栄養バランスや素材を吟味したメニューを提供しています