学校説明会レポート
明治大学付属八王子中学校
2026年9月14日(月)
緑に囲まれた環境で「好き」を見つけ、仲間と共に未来を切り開く力を育む
明治大学付属八王子中学・高等学校は、明治大学付属中野中学・高等学校の系列校として、「明治大学付属中野八王子中学・高等学校」という名称で1984年に開校しました。開校当初は男子部と女子部に分かれた、いわゆる別学校でしたが、1994年に共学校となり、2024年に現在の校名へ変更。八王子市戸吹にある約7万坪の広大なキャンパスで、明治大学の教育理念である「『個』を強くする大学」を基盤に、生徒一人ひとりの人間性を育んでいます。
この日の説明会では、最初に、今年4月に第6代校長に就任した矢作健輔先生が、建学の精神である「質実剛毅」と「協同自治」について説明しました。それによると、「質実剛毅」とは、勉学や部活動に真摯に取り組むなかで、強い個を確立すること。一方の「協同自治」とは、仲間と力を合わせ、自分たちの手で学校生活をつくっていくこと。体育祭や文化祭といった学校行事についても、教員は相談役に徹し、生徒が中心となって運営しているそうです。
生徒主体の姿勢は、日々の学校生活にも表れています。矢作先生は、先行きが見えにくいこの時代を生きるには、自分の興味や関心を見つけることが大切だとして、生徒たちに「自分の好きなことを見つけよう」と伝えているそうです。自分の「好き」を見つけた後は、それを仲間と共有し、共に取り組んでいく。そのために大切にしているのが「チーム明八」という考え方です。そうやって、互いの個性を認め、励まし、支え合いながら、チームで課題に向き合う姿勢を育んでいます。
こうした考え方は、探究活動にもつながっています。生徒はみずから問いを立て、考え、答えを探す一連の過程を通して、主体的に学び、行動する力を身につけます。中3と高3では、それまでの探究活動の集大成として自分の好きなこと、興味・関心のあることをテーマにした卒業論文に取り組みます。
また、周囲の人と協力して課題の解決に向かう力も重視しています。その根底にあるのが、「自分のためだけでなく、人や社会のために」という視点です。矢作先生は「校歌にある『世の人のため、国のため』ということばを、人生のさまざまな場面で判断するときの軸となる価値として位置づけています」と話しました。
続いて、入試広報主任の小川知美先生が学校生活について説明しました。中学校は1クラス40人、1学年4クラスを基本とし、入学試験でも、男女比がおおむね1対1になるよう選抜しているとのこと。高校では、1学年8クラスで、高校からの入学者と共に学び、高2から文系と理系に分かれます。
学習面では、「教科書の完全理解」「基礎学力の定着」「学習習慣の構築」の三つを重視しています。朝の小テストや課題に加え、学習につまずきのある生徒には基礎講習や学習課題、個別指導を行います。併設高校への進学に当たっては、成績や定期評価、英検®などの基準が設けられていますが、特別な対策を行うのではなく、日々の学習を積み重ねることを大切にしています。
資格・検定への挑戦も後押ししています。中3では日商簿記3級の短期集中講座を、高校では明治大学との連携による簿記2級講座を実施しています。進路指導では、大学進学を最終的な目的とするのではなく、「将来、何をしたいのか」「何を学びたいのか」を考えたうえで、自分に合った進学先を選ぶことを重視。年数回の進路志望調査や担任との面談、明治大学との高大連携行事などを通して、進路選択を支援しています。明治大学への進学率はおおむね9割で推移しており、2026年春は92.3%でした。
最後に、入試広報副主任の長谷川裕二先生が2027年度入試について説明しました。国語・算数・社会・理科の4科目で、基礎力を重視するA方式は2月1日午前と3日午前に実施し、「難問・奇問は出題しない」とのことです。一方、4科総合(国語・算数・社会・理科の総合問題)のB方式は2月5日午前に実施し、昨年度導入された形式を継続します。長谷川先生は「各教科で7割以上を目標に設定し、得点バランスを意識してください」とアドバイスしました。
朝夕はJR「八王子」駅・京王線「京王八王子」駅、JR・西武拝島線「拝島」駅から専用スクールバスを運行。それぞれの駅から学校までは約25分です