学校説明会レポート
文化学園大学杉並中学校
2026年9月28日(月)
日本とカナダ両国の高校卒業資格を得られるダブルディプロマなど英語教育に注力
JRと地下鉄の荻窪駅と阿佐ヶ谷駅から徒歩約10分の閑静な住宅街にある文化学園大学杉並中学・高等学校は、12年前に日本で初めて、カナダのブリティッシュコロンビア(BC)州の海外校として認定され、Bunka Suginami Canadian International School(BSCIS)という校名が加わりました。同校では、日本にいながらカナダの教育課程を学べる「ダブルディプロマ(DD)」制度も導入しており、必要な単位を取得すると、日本とカナダ両国の高校卒業資格を得ることができます。
この日の説明会では、入試広報部長の西田真志先生が教育内容や学校生活について紹介。初めに、同校が特に力を注ぐ英語教育に触れました。中1では、英検®2級程度の英語力が求められる上級者向けの「DD7」「Advanced7」、初心者向けの「Starter7」の3コースに分かれます。このうち「DD7」では英語に加えて数学・理科の一部を含む週17コマを、「Advanced7」では週10コマの英語の授業をBC州から派遣されたネイティブ教員が指導します。
一方、新入生の多くが学ぶ「Starter7」でも手厚い英語教育を受けられます。西田先生は「本校には30名のネイティブ教員が在籍し、そのうちBC州の教員が19名います。一般に、私立中学では英語が週6コマで、そのうちネイティブ教員が担当しているのは2コマほどですが、本校ではStarter7でも週9コマ中7コマをネイティブ教員が担当しており、英語力が飛躍的に伸びていきます」と話しました。その成果は、中1修了時点で64%の生徒が英検®3級以上、中3修了時には35%が2級以上を取得していることにも表れています。「初心者からのスタートでも、中3で2級に合格する生徒が多数います」と西田先生は続けました。
高校からは、GMARCHなどをめざす「進学コース」、国公立・難関私立大学をめざす「特進コース」、海外大学や国内の難関私立大学を目標とする「DDコース」に加え、今年度新設された「イノベーションリーダーズ(IL)コース」の4コース制となります。このうちILコースでは「イノベーションリーダーの育成」を掲げ、企業や大学、NPO、自治体など外部団体と連携した教育プログラムを展開しています。
同校の教育の特徴は、知識重視の日本の中等教育に対し、プロセスや自己表現、アウトプットを重んじるカナダの教育思想を取り入れた協働的な学びを展開し、授業にペアワークやグループワークを多く取り入れていること。また、中間テストを廃止し、評価の半数を小テストや提出物、プレゼンテーションなどの平常点で行う一方、期末テストでは記述式問題を多く出題しています。また、始業前には国・数・英の朝テストを行い、即日採点し、不合格者に対しては、その日の放課後、再テストを実施するなど、基礎力の習得の徹底を図っています。
さらに、春・夏休みには、希望制の「アントレプレナーシップ(起業家精神)研修」を実施。エジプトやドバイ、スリランカなど、海外研修ではあまり訪れない国・地域で現地の企業や大学を訪問する体験学習があり、中1から英語初心者も含めて積極的に参加しています。
また、従来の理数系教育(STEM)に、芸術・リベラルアーツ(Arts)の要素を加えて、実社会での問題発見・解決力を育てる教科横断的な学びであるSTEAM教育にも注力しており、課外活動である「STEAMプロジェクト」では年間10以上の外部団体と連携して多彩な活動を行っています。クラブ活動の「STEAM Play倶楽部」では、3Dプリンターやレーザーカッターを使った、モノ作りに取り組み、国際ロボットコンテスト「VEX Robotics Japan Cup」で日本一を獲得し、世界大会出場を果たした実績もあります。
進路においては、文化学園大学への内部進学率は10%程度で、多くは外部受験を選択しています。特にDDコースの生徒は、日本・カナダ両国の卒業資格を生かして海外大学をめざせるほか、国内大学の「海外帰国生・国際生枠」などを活用した受験も可能となるため、進路の選択肢が広がっています。
校舎新館は地下1階・地上6階建てで、さまざまなスタイルの自習スペースも備わっています。また、中学校は完全給食制で、教室で机を囲みながら食事を楽しみます