中高6年間で培う
「生涯学び続ける姿勢」
大妻中野の進路指導の根本には、建学の精神である「学芸を修めて人類のために」という理念が息づいています。単に大学受験を突破するだけでなく、中高6年間で一生涯にわたり真摯に学び続ける姿勢を養うことこそが、進路指導の第一の柱とされています。
進路部部長の石橋克将先生は、「社会でリスキリング(学び直し)やアップスキリング(能力向上)が求められる時代において、大学合格だけをゴールにしてしまうと、その後の学びの姿勢を維持できず、社会でミスマッチを起こしてしまう懸念があります」と語ります。
そのため同校では、中高一貫校ならではの強みを生かして、中学段階から自分の将来や進路を考える機会を多く提供している点が特徴です。「中3からの“先取り学習”は多くの中高一貫校が実践する取り組みですが、“先取り進路指導”も重要だと考えています」と先生は言います。
具体的な取り組みの一つとして挙げられるのが、今年度から中3と高1を対象にスタートした大学レベルの模擬授業です。法学・経済学・薬学など20分野以上の大学教授らを学内に招き、本格的な講義を開催しています。
「中学生のうちから大学での真の学びを体感し、自分の興味ある分野を見つけてほしいと考えて企画しました。受講した中3生からは『すごく楽しかった』と好評で、講義後にみずから大学の先生へ連絡を取って質問する生徒が現れるなど、主体的な行動も生まれています」と先生は手応えを口にします。
進路部部長 石橋克将先生
客観的なデータも活用して
生徒の能力を引き出す
同校の進路指導のもう一つの大きな特徴は、生徒一人ひとりを理解するために、客観的なデータを活用していることです。外部の心理アセスメントツール(適性検査)を導入し、データに基づいて生徒の非認知能力や思考力、行動特性を多角的に把握しています。
「面談や指導が教員個人の経験に左右されるのを防ぎ、若手の教員でも生徒の強みや適性などを的確に理解できるようにしています。たとえば、データに基づき『何がやる気のブレーキになっているのか』を把握することで、生徒に合わせたより効果的なはたらき掛けが可能になります」と、科学的な根拠に基づく指導法の意義を先生は強調します。
こうした親身な面談・指導とデータ分析により、昨年度の高3生は、それぞれが本来持っている潜在能力を信じて一般選抜にも挑戦。その結果、確かな合格実績を残しました。
社会の多様化が進むなか、同校では理系(機械工学・電子工学など)をはじめ、国公立大学や海外大学への進学など、視野を広く持った進路選びを推奨しています。「ネームバリューや場所にとらわれず、『自分は何を学びたいのか』という視点から大学を選んでほしい」という思いから、本人はもちろん、保護者も含めた三者面談も実施しています。
さらに、生徒同士のかかわりも進路意識を高めています。帰国生が多く在籍する「GLC(グローバルリーダーズコース)」と、2科4科入試で入学した国内生を中心に構成される「アドバンスコース」の生徒が互いに切磋琢磨し合う環境も同校の強みです。中3時に合流し、アドバンスコースから学習意識の高い生徒が加わることで、GLCの生徒も「語学力だけでなく学問に真摯に向き合う姿勢が必要だ」と刺激を受けています。
最後に、先生は受験生とその保護者に向けて、こう話してくれました。
「本校には、誰にでも挑戦できるチャンスが豊富にあります。高め合える刺激的な仲間や手厚く応援する教員もたくさんいます。ぜひ本校に入学し、いろいろなことにチャレンジしてください。『わたしには無理そう』と思っていても、いつの間にか『できる』という自信が芽生え、成長できます。本校は、それぞれの可能性を開花させることができる学校です」
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個別面談や面接・小論文指導なども含め、進路指導は個別に対応しています
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大学の先生を招いて実施される、中3・高1を対象とした学部分野別の模擬授業体験