受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

授業は男女が別クラスで受け
行事や部活は合同の「男女併学」で
主体的に人生を切り開く人材を育む

帝塚山中学校・高等学校 校長 小林 健 先生

がんばる先輩たちの姿を見て、
下級生たちも自主的に学習

先生写真
校長 小林 健 先生

松本 貴校は、近鉄奈良線の「学園前」駅から専用の歩道橋を通って徒歩1分です。アクセスがとてもいいですね。

小林 はい、受験希望者などにアンケートをしても、この立地の良さが本校の大きな強みであることがわかります。また、本校には高校生が自由に利用できる座席数80席の自習室があり、保護者の承諾があれば高2・3生は夜8時まで利用できます。朝も、わたしが出勤する7時ごろには、すでに自習室前の机で、開室を待ちながら勉強している生徒がいます。そういう生徒のなかには、滋賀県など遠方から通っている生徒もいます。こうしたことも、本校のアクセスの良さが関係しているのだと思います。

松本 そうやってがんばる先輩たちの姿を見て、下級生たちも、自発的に勉強するというような、良い流れができているのではないでしょうか。

小林 そうですね。自習室利用者の多くは高3生ですが、毎年秋ごろから高2生も利用するようになります。そして、高3生が入試を終えると、入れ替わるように新高3生が座席を埋めます。また、どの教員に添削指導してもらうといいなどということも、生徒たちの間で口コミで広まり、高校職員室の前のテーブルは、毎日、個別指導教室のようになります。そのように、本校の生徒たちには、先輩たちの姿を見て、その良さを受け継いでいっているように思います。

松本 添削の依頼が集中する先生などは大変でしょうが、そういう風土があるのは伝統校の強みですね。

小林 大変ですが、それを苦にする教員はいません。生徒に頼られるのは教員にとっては至福の喜びです。わたしも添削を頼まれたら、どんなに校務が忙しくともそれを優先しています。

立見 小林先生は、校長になられてからも授業をお持ちなのですか。

小林 校長を拝命した際、少しでもいいので授業を受け持たせてほしいとお願いしました。わたしの担当は国語で、高3を中心に教えています。生徒たちが一生懸命になっている時期に手助けできるのはとてもうれしいことです。

23年6月号 さぴあインタビュー/関西情報:
目次|2|

ページトップ このページTopへ