受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

イエズス会のリーダー教育で、
世界の課題を解決する
有為な人間を育成

六甲学院中学校・高等学校 校長 髙橋 純雄 先生

国内外のОBの職場を訪問し
その生き方を進路選択に生かす

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立見 海外研修というと、語学研修的な要素が強く、観光地を巡ることが多いと思いますが、困っている人々の現状に目を向けるところは貴校らしいですね。また、キャリア教育に関しては、卒業生を学校に招いて仕事の話をしてもらうのが一般的ですが、それを海外研修に組み込むのも貴校ならではですね。

髙橋 世界中にたくさんの卒業生がいます。そして皆さん、とてもいい仕事をしています。また、本校には、学校のなかで先輩が後輩を教える指導員制度というものがあります。これは選ばれた4人の高2生がそれぞれ中1生の教室に行き、半年近くにわたって世話をしたり指導したりするものです。クラブ活動や委員会活動も含めた先輩の姿を見て、そのなかに自分がめざしたい人間像を見いだしていくのが本校の大きな特徴です。従来、その期間は在校中だけでしたが、それを社会に出た卒業生にまで広げたわけです。卒業生には、自分が人のためにどういう生き方ができるかを考えている人が多いので、そういう卒業生たちとの出会いを大事にしたいと考えているのです。

 もちろん、卒業生を招いて話を聞く機会も設けていますが、それだけではなく、校外に出て、現場を見て、そのうえで卒業生の話を聞くのです。その良さに気づいたのが、前述のニューヨーク研修でした。研修に参加した生徒から、「卒業生との交流が意義あるものだったので、日本でも実施したい」と提案があり、生徒会の企画として、2015年から東京をはじめとして、大阪・神戸でも研修を行うようになりました。コロナ禍で一時中断しましたが、昨年度から進路の部門が中心となって再開しています。

24年1月号 さぴあインタビュー/関西情報:
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