受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

カトリックの教えに基づき
他者を思う精神を大切にする
“明星紳士”を育てる

大阪明星学園 明星中学校・明星高等学校 校長 野中 豊彦 先生

海外大学や医学部をめざす
生徒のためにガイダンスも実施

立見 進路・進学指導の方針についても伺いたいと思います。


大阪市内の学校のなかでは有数の広さを誇るグラウンド。テニスコートも4面あります

野中 可能性がある生徒には、京都大学や大阪大学など最難関の国公立大学の受験を勧めることもありますが、最後に決めるのは生徒自身です。また、今年度の高3生については、新型コロナの影響で高1・高2のときに学校に来られなかった生徒もいるため、「進路指導イコール生活指導」と考えて接してきました。健康で思いやりがあり、礼儀正しい振る舞いができ、授業には真摯に向き合い、人の話をしっかり聞けるようになってほしかったのです。このように、大学に合格させるだけではなく、生活習慣もしっかり確立させる、勉強については小さな成功体験を積み重ねながら自信を持たせるという方針です。妥協して安易に受験するのではなく、目標は高く持ち、最後まで高い目標に向かってチャレンジしてほしいと思っています。

立見 海外大学を希望する生徒もいるのでしょうか。

野中 はい、わたしたちも奨励しており、海外大学への進学を視野に入れている生徒のためのグローバルセミナーを年2回ほど実施しているほか、海外大学との連携も進めています。また、本校は医学部志望の生徒も多いので、医学部ガイダンスを年に数回実施しているほか、受験対策として、希望者を対象とした面接や小論文の講座なども放課後や長期休暇中に設けています。

石原 キャリア教育には、各界で活躍している卒業生にも協力してもらうのですか。

野中 はい。合格者座談会や、卒業生を招いた講演会などを毎年実施しています。卒業生のなかには、南極越冬隊員もいれば、深海に潜って研究している人などもいるので、生徒たちは興味深く話を聞いています。

集合写真

立見 最後に、貴校をめざす受験生と保護者の方にメッセージをお願いします。

野中 自分の能力を、人のために生かしたいという思いを持って、本校に入学してきてほしいですね。学校は失敗してもよい場所です。失敗を恐れずに、一緒にがんばっていきましょう。

立見・石原 本日はとても貴重なお話をありがとうございました。

24年2月号 さぴあインタビュー/関西情報:
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