受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

この4月に新コース制がスタート
約半数が理系に進学する
神戸の伝統ある女子校

親和中学校・親和女子高等学校 校長 中村 晶平 先生

今年で創立137周年
神戸市で最も歴史ある女子校

聞き手1
サピックス小学部
関西統括責任者
立見 貴光

立見 貴校は今年で創立137周年と、とても歴史があります。最初に貴校の歴史から教えてください。

中村 本校は1887(明治20)年に親和女学校として誕生しました。神戸市では最も古く、県内でも2番目に歴史のある女子校です。キリスト教系ではない学校をつくってほしいという市民の声を聞き、善照寺という浄土真宗のお寺の本堂で開校したのですが、学校運営がなかなかうまくいかなかったようで、いったん閉校した後、1892年に校祖である友國晴子先生が独力で再興しました。それ以来、130年以上にわたって校祖の建学の精神を基本理念とした教育を行っています。それは「婦人の徳を養成するを目的とす」というものです。人間形成を第一とし、「心豊かで知を備え、美しく生きる女性」の育成をめざしています。

 学校はその後、1908年に親和高等女学校となり、戦後、1947(昭和22)年に親和中学校を併設。翌48年に親和女子高等学校と改称しました。こうした長い伝統を持つ学校ですが、近年では新しい時代に向けた改革も積極的に進めています。開校以来、変わらない校訓は、「誠実」「堅忍不抜」「忠恕温和」。つまり、誠実であり、忍耐強く、思いやりの心を大切にするということです。友國先生は開校当初から、家庭だけにとどまることなく、社会に出て活躍する女性を育てたいという願いを持っていたのです。今日のグローバル時代にあって、わたしたちはその精神を受け継ぎ、世界に出て社会貢献できる女性をたくさん育てていきたいと考えています。

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24年3月号 さぴあインタビュー/関西情報:
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