学校説明会レポート
成城学園中学校
2026年9月11日(金)
「自学自習」「自治自律」を軸に、多様な学びを通して自分の進路を選ぶ
世田谷区成城にキャンパスを構える成城学園は、幼稚園から大学・大学院までを擁する総合学園です。その歴史は、明治期に、わが国の教育制度の確立に尽力した文部官僚・澤柳政太郎が、「本当の教育」を求めて、1917年に成城小学校を設立したことに始まります。以来、「天分を伸ばす」「自学自習」「自治自律」の精神を軸に、生徒の主体性・自主性を育む教育を行っています。
この日の説明会では、冒頭、副校長の塚野大輔先生があいさつに立ちました。「本校は生徒の学校生活に対する満足度が非常に高い学校だと自負しています。本日の説明会を契機に、本校についての理解を深め、『この学校がいい』と感じたお子さんに入学していただきたいと思っています」と話しました。
続いて、高校のメディア・アート部の生徒たちが制作した学校紹介動画が上映され、入試広報部長の松田美穂先生が教育について説明しました。同校では中高6年間を2年ごとに区切った3ステージ制を導入しています。「体験し、実感する」中1・2では、主体性と基礎学力を身につけるために、学習面・生活面において一人ひとりに目を配って指導しています。具体的には、中1から高1までは英語・数学・国語の授業時間を多く取り、中学3年間は定期試験1週間前から部活動を休止する「R週間」を設けています。その期間は、放課後も教室に教員を配置して、生徒からの質問に応じる一方、演習形式の勉強会や指名制の補習を行っています。また、心身の成長を促す体験として、中1では遠泳とライフセービング実習を兼ねた「海の学校」を、中2では、北アルプスの槍ヶ岳・白馬岳・唐松岳といった3000m級の山に登る「山の学校」を実施します。
「未知の世界に挑戦する」中3・高1では価値観や思考力の幅を広げるために、「枠組みを越えた学びの体験」と「自分で選択すること」に重点を置いています。中3の3学期には週4コマの芸術選択授業、高1では「SEED」を用意しています。このうち「SEED」は従来の課外教室を刷新して来年度から実施するもので、事前学習から、現地調査、発表まで、探究学習のプロセスをフィールドワークを通して経験します。
「自分らしい未来へ前進する」高2・3では、成城大学への内進希望者を中心とするAコース、難関大学の文系学部をめざすBコース、医歯薬理工系学部をめざす理数コースの三つに分かれ、それぞれ希望する進路に応じた学習を進めます。
英語教育では、独自の英語一貫教育プログラムを用意しており、e-Learningによる自宅学習、ネイティブ教員とのTeam Teaching形式によるPBL型(課題解決型)の授業、海外教材などを取り入れ、4技能を学びます。英検®やGTEC®の受検も奨励しており、中学卒業までに英検®準2級以上、高2修了時にCEFR B1(英検®2級相当)の取得を目標としています。また、中3では希望者全員が参加できるオーストラリア短期留学を実施。高校では欧米での短期・中期・長期の留学や、インド、インドネシア、ベトナム、フィンランドなどで社会課題の解決に取り組む海外研修も行っています。
理数系教育では、オリジナルのプリントを使って、系統的な授業を進めています。数学は希望進路に関係なく、高3まで必修とし、理科では中1の授業時間の3分の2を実験・観察に充てています。そこでは、実際に手を動かして学ぶことを重視し、分析力や考察力を育てます。
希望制の課外学習「SAIL(Seijo Academic Interactive Learning)」では、放課後や長期休暇を利用して、通常の授業では扱わない学びや学外での活動に取り組みます。これまでに証券取引所や大学などの見学、プログラミング教室、福島県での被災地復興をテーマとしたプロジェクト学習などに取り組んできました。
例年、卒業生の50~70%が成城大学へ推薦で進学しています。推薦には高校3年間の科目成績や出席状況などの基準があり、学部・学科ごとに受け入れ人数枠が設けられています。また、他大学への進学希望者に対してもきちんと対応し、補習・講習に加えて受験対策講座も用意しています。成城大学への推薦権を保持したまま、他大学を受験することも可能です。
緑豊かなキャンパスには、蔵書数約7万冊の図書室や8室の理科室、4室の美術室、テラス席つきのカフェテリアなど、充実した施設がそろっています