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最新中学入試情報

緊急分析 2026年度首都圏中学入試の動向:
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私立中学受験率はほぼ前年並み
2月1日午前受験者数は約4万2000人

都圏では2010年代の後半から私立中学受験率の上昇傾向が続き、2020年以降は2月1日午前に受験する小学6年生の児童数が4万人を超えています。これは1都3県の公立小学校6年在籍者の15%前後に相当します。2026年は2月1日が日曜日となり、一部の女子校が入試日を2日午前へ移動しました。その結果、女子校や共学校の出願者数に大きな変動がありました。詳しく見ていきましょう。

2026年度入試のトピック

首都圏の小学6年生児童数は前年から小幅の減少だったので、2月1日午前受験者数は横ばいで、受験率は15%台を維持した。

2026年は2月1日が日曜日に当たったため、例年であれば1日午前に入試を行うプロテスタント系の学校のうち、女子学院、東洋英和女学院A、立教女学院、横浜共立学園Aが2日午前に入試日を移動させた。これらの学校はいずれも前年より出願者数が大きく増えた。

フェリス女学院はプロテスタント系の学校だが、2月1日午前に入試を実施した。

男子校では、開成、武蔵、早稲田①が出願者数増。麻布、駒場東邦は横ばいだった。

東京都の公立中高一貫校では、1クラスの人数を少なくするため、定員が削減された。

首都圏の新5・6年生の数は
現6年生とほとんど差はない

 首都圏の私立中学受験生の実数は、東京都・神奈川県で一般入試が解禁される2月1日午前に入試を行う学校の受験者数の合計から推定できます。この日の午前には、すでに埼玉県や千葉県などの学校に合格して受験を終えた児童、国立大学附属校や公立中高一貫校のみを受ける児童を除くほとんどの受験生が、いずれかの学校を受けると考えられるからです。

 2月1日午前受験者数は、2020年以降は増減を繰り返しながらも4万人台を維持しています。2025年と2026年は、1都3県の公立小学校6年在籍者数の減少が小幅であったことから、受験者数もほぼ横ばいでした。この受験者数を、首都圏1都3県の公立小学校6年在籍者数で割って求めたのが「受験率」です。2023年以降は15%台を維持しています。

 なお、2026年に受験学年を迎えた2025年度の1都3県の公立小学校6年在籍者はグラフ①のように28万185人でした。5年生(新6年生)と4年生(新5年生)は、現6年生と大きな差はありません。このため、少なくとも今後2年間は、首都圏中学入試の厳しさが大きく緩和されることはないと考えられます。ところが、3年生(新4年生)は27万250人と大きく減少しており、出生数が初めて100万人を下回った世代に当たります。今後はこの影響により、中学入試の状況に変化が生じる可能性があります。

共学化や大学との連携を強化した学校が人気
日本学園が共学化して明治大学の系列校に

 近年では男女共学化に踏み切った学校や、大学との連携を強化した学校の人気が上昇するケースが目立ちます。その両方に当てはまるのが日本学園です。2026年から校名を「明治大学付属世田谷」と変更して系列校になるとともに、男女共学化されます。練馬区の東京女子学院中学校・高等学校は、2025年に校名を「英明フロンティア」へ変更し、高校を共学化しました。さらに2026年には中学校も共学化されます。鎌倉女子大学中等部・高等部も2026年に「鎌倉国際文理」と校名を改め、共学化します。また、大田区にある蒲田女子高等学校は、2024年に共学化して「羽田国際」に校名変更を行い、2026年4月には中学校を開校する予定です。

 医学部を持つ私立大学との連携も相次いでいます。中野区の宝仙学園理数インター中学校・高等学校は、2024年に「順天堂大学系属理数インター中学校・高等学校」に。さらに、北区の順天中学校・高等学校を設置する順天学園は、2026年4月に北里大学を設置する北里研究所と法人合併し、校名は「北里大学附属順天」となります。

 こうしたなか、受験生の志望動向は二極化しつつあるように見受けられます。難関校の出願者数がやや減少する一方で、それ以外の学校では増加が見られることから、無理をしすぎない受験を意識する家庭が増えていると考えられます。実際に、男子校では暁星、京華、攻玉社、高輪、東京都市大学付属など、女子校では京華女子、晃華学園、頌栄女子学院、玉川聖学院、富士見丘、和洋九段女子など、共学校では品川翔英、青稜、千代田、日本大学第一、明星、八雲学園、安田学園などが人気を集めました。受験率が高止まりするなかでも、最難関校へ挑戦する児童はほぼ横ばいですが、無理なく受験でき、子どもに合った学校を選ぼうとする家庭は今後も増加すると考えられます。

表① 2月1日午前 受験者数と受験率の推移
公立小学校6年
在籍者数
2月1日
午前受験者数
受験率
(%)
2021年度
(2022年受験)
287,423 41,912 14.6
2022年度
(2023年受験)
286,656 43,019 15.0
2023年度
(2024年受験)
281,328 42,835 15.2
2024年度
(2026年受験)
280,994 42,798 15.2
2025年度
(2026年受験)
280,185 42,502 15.2

※公立小学校6年在籍者数は、文部科学省のその年度の「学校基本調査」より。2月1日午前受験者数は森上教育研究所調べ。2026年の2月1日午前受験者数は、2月18日までに受験者数が判明しなかった学校のデータについては昨年のデータよりそれを推定して算出した暫定値です。

グラフ① 全国、首都圏1都3県、東京都の公立小学校在籍者数(2025年5月1日現在)

グラフ① 全国、首都圏1都3県、東京都の公立小学校在籍者数(2025年5月1日現在)

グラフ② 2月1日午前 私立中学受験者数と募集定員の推移

グラフ② 2月1日午前 私立中学受験者数と募集定員の推移

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2026年度中学入試特集

首都圏2026年度中学入試レポート緊急分析 2026年度首都圏中学入試の動向

関西圏2026年度中学入試レポート緊急分析 2026年度関西圏中学入試の動向
速報 主要校の2026年度入試結果DATA一覧

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