受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

学び合いを重ねながら
「自己探究」を深め
未来に生きる力を培う

東京都市大学付属中学校・高等学校 校長 篠塚 弘康 先生

異文化のなかで共に暮らして学ぶ
貴重な経験が一生の財産に

キャプションあり
上/照明付きの全面人工芝のグラウンド。バスで10分の総合グラウンドには、野球場、テニスコートなどがあります
下/文武両道でがんばるトシコー生の姿をイメージした公式マスコットキャラクター「としまろ。」。生みの親は2015年度卒業生です

神田 国際理解教育のキーワードは「共生力」と「face to faceのコミュニケーション」。そのための多様な海外研修制度をお持ちですね。

篠塚 本校の海外研修には必ずホームステイを組み込んでいます。ホームステイを通して現地の人とコミュニケーションをとらざるを得ない状況に置きます。それが「face to faceのコミュニケーション」の実践です。現状では、新型コロナの影響で予定どおりに実施できていませんが、まず高1生全員が参加するのがアメリカ研修旅行です。ホームステイをしながら、シリコンバレーの企業やカリフォルニア工科大学、UCLA、スタンフォード大学などに行きます。中3の夏休みには希望制のマレーシア異文化体験があります。村の学校で現地の生徒と一緒に授業を受けます。高1の夏休みにも希望制のニュージーランド語学研修があります。引率した教員に聞いた話ですが、本校の生徒が授業中に叱られたことがありました。その教員は「あやまりに行かなければ」と思ったのですが、そのとき、その生徒がホームステイをしている家の子が、すごい勢いでかばってくれたそうです。「彼は悪くない、やったのは彼じゃない、僕が保証する」と。良い友だちができたなと思いました。そうした濃密な関係ができる研修だと思います。

中野 ホームステイを通じて一生の友人関係ができる、いい海外研修ですね。

22年9月号 さぴあインタビュー/全国版:
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