受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

秘訣は毎朝の「20分テスト」
学校生活も楽しみながら
学力を伸ばして難関大学へ

金蘭千里中学校・高等学校 校長 大中 章 先生

5教科10科目を2週間で行う
毎朝の20分テストに特色

先生写真
校長 大中 章 先生

松本 カリキュラムの特徴を教えてください。

大中 中3と高1では英語と数学の授業を習熟度別に行っていますが、コース分けはしていません。高2からは文系・理系に分かれたクラス編成になります。

 創立時からの大きな特徴は、中間・期末テストなどの定期考査の代わりに、毎朝「20分テスト」を行っていることです。このため、生徒は日常的に勉強せざるを得ません。この20分テストは1日1科目を、月曜から金曜まで行うもので、ちょうど2週間で5教科10科目が一巡します。つまり、毎回、各科目とも2週間分の学習範囲から出題されるわけです。一般的な中間・期末テストの3分の1ほどのスパンで、復習のためのテストを行って、弱点を早めにフォローするのが狙いです。何点以下が赤点という基準はありませんが、成績が思わしくない生徒は、教員が個別に呼んでフォローしています。

岡澤 20分テストでは、どのような内容の問題が出されるのでしょうか。

大中 このテストは〇×式や穴埋め式の小テストではなく、たとえば英語や国語では長文読解を、数学では証明問題など総合的な問題を出題しています。20分とはいえ、かなり思考力を問う内容です。試験問題を2週間に1度作る教員の負担を考えても、効果がないのなら長年続けられません。効果があるからこそ続けているのです。

22年12月号 さぴあインタビュー/関西情報:
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