受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

人格形成と学力伸長を両輪に
「やり抜く力」を育てる
伝統ある女子教育の名門

四天王寺高等学校・中学校 校長 中川 章治 先生

毎日4~5名の卒業生が来校し
自習や相談ごとをサポート


和室で練習する筝曲部。基本的に活動は週2回です

立見 女子校ならではの良さは、どんなところにあると感じていらっしゃいますか。

中川 異性の目を気にしなくていい気楽さが、男子校・女子校のキーワードでしょう。特に、学年が上がるほど気楽になり、自分のことに集中できる良さがあります。また、「男らしさ」「女らしさ」というフィルターがまったくないので、文化祭では大工仕事もするなど、性別のフィルターのかからない体験がいろいろとできます。

 しっかりと環境を与えて、勉強できる体制を整えてあげれば、女子は本当によく勉強します。だからこそ、入学時より伸びるのです。彼女たちを見ていると、「ここまでは勉強しなくてはならない」という最低レベルが、総じて高いように思います。実際、本校には、定期考査が終わった日や長期休暇中にも、学校の自習室で勉強している生徒がたくさんいます。

石原 女子ならではの悩みを聞くようなセクションや、相談室のようなものはあるのでしょうか。

中川 勉強以外のさまざまな悩みや問題については、女性の教員が対応しています。また、本校を卒業した20名弱の大学生がサポーターとして登録してくれていて、毎日4~5人が学校に来てくれるのですが、卒業生である彼女たちは、本校のやり方や四天王寺生ならではの悩みをよく知っているので、とてもいい相談相手になっています。このように本校には、課題でも悩みごとでも、すぐに解決できる環境があります。

石原 それは心強いですね。少し上の先輩なので、大学の様子なども聞けるでしょうね。

中川 そうですね。大学生活のことや、進路選択などについても相談しているようです。

集合写真入試対策部部長の山田雅勇先生(右)と共に

立見 それでは最後に、貴校をめざす受験生と保護者の方にメッセージをお願いします。

中川 本校の入試では、意地悪な問題は出しません(笑)。こつこつ努力したらしっかり結果が出るようなオーソドックスな問題が多いのが特徴です。ですから、最後まであきらめずにがんばったら、いい結果が出ると思います。中学入試のための努力はけっして無駄にはなりませんので、しっかりやり抜く姿勢で臨んでください。

立見・石原 本日は、とても貴重なお話をありがとうございました。

23年9月号 さぴあインタビュー/関西情報:
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