受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 麻布中学校

ゲームと息子の中学受験

 京都の某大手ゲーム会社に入社したいくらいゲームが大好きな息子。待望のSwitch2の発売日がよりによって小6の6月というタイミング…どんな運命かと頭を抱えかけたが、発売日に本体が手に入っても「これは2月3日の合格発表後に開けるんだ」という息子の言葉に感動した。これだけの想いがあれば合格間違いない!と思ったのもつかのま。ここから長い期間、ゲームに翻弄される親子の戦いが始まる。

 我が家もご多分に漏れずゲーム時間に制限を設けており、ゲーム時間は勉強時間の半分というルールがあった。もちろん息子はゲームがしたいから勉強時間を増やしたい。「こんなダラダラ勉強してる時間は勉強時間と認めない!」「ゲームがやりたいから勉強してるの?」と注意しても、おかまいなしに「30分解除して~!」と、結局Switch2は封印したのに旧型Switchで毎日遊んでおり、不毛な喧嘩ばかりの日々。

 天王山の夏休みが終わり、いつ自分からゲームを封印してくれるんだと期待するものの、全くそんなそぶりはなく毎日ゲームは続く。模試の日の朝もプレイしてから出発する息子。

 秋も深まり焦る気持ちが抑えられなくなった私がいよいよ痺れを切らし、サピックスの先生に泣きつき先生から雷を落としてもらったがそれでも全く日々は変わらない。息子の鋼のメンタル。呆れても間違いなく私の息子なのだから受け容れるしかない。

 あっというまに1月。お察しの通りゲームはやめない。「泣いても笑ってもあと1か月で終わりなんだから!」といくら叫んでも届かない声。ここまできてもマイペースを貫く息子を見て、いよいよ私も腹を括り始める。1月最終週になっても必死さや焦りはなく(見せず?)、淡々と勉強とゲームをする日々。家にいると私がうるさいからという理由で1月30日までしっかり登校してやはりマイペースを崩さない。

 1月31日。激励電話が来ても「あぁはい。特に緊張していません」とあっさり。そんな息子に引っ張られて私も緊張することなく夜を迎える。

 2月1日。朝はいつも通りゲーム。私ももう動じない。いつのまにか私まで鋼のメンタルになっていた。試験帰りには「同じ教室にサピックスの友達いたんだけどさ、その子も朝ゲームしてきたって~」。こういう子達が麻布を受けるんだ…と妙に腑に落ちる。

 2月3日。無事に第一志望合格を頂き、夜は歓喜のSwitch2の解禁。

 きっとどこのご家庭でもゲームと勉強の共存方法に悩んでいると推測します。このような生活でもサピックスと子供を信じたらなんとか合格できるという、どこかのご家庭の希望になれたらと思います(息子が相当特殊な性格だった為もちろん推奨はしません)。

 そして超ド級マイペースな息子と頼りっぱなしの私に最後まで寄り添い一緒に走ってくださり、合格まで導いてくださったサピックスの先生方、本当にありがとうございました。