受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 聖光学院中学校

兄弟それぞれの歩み

 SAPIXには四つ上の兄に続き、弟も新4年から3年間お世話になりました。兄は開成に進み、弟は聖光学院への進学となりました。親から見て、結果としてそれぞれ本人によく合った学校にご縁があったと感じています。

 兄は算理優位のバランス型で授業で概ね吸収し、家庭学習は短時間で効率的に済ませるタイプでした。一方、弟は突出した国語で全体を引っ張り、他の3科目は家庭での地道な反復学習で定着させるタイプでした。得意不得意や学習スタイルは真逆でしたが、勝負事を好む明るい性格で友達との切磋琢磨を楽しむ点は共通しており、SAPIXの環境と相性の良い性格だったと思います。

 学習はどちらもSAPIXの指示通り、単元の先取りや模試を含む他塾の利用なし、家庭教師なしで取り組みました。特に次男は時間の割に成果が見えにくい内容は省き、テキストの典型題の習得に注力しました。それでも秋に過去問演習が始まると、食らいついていけるレベルには達しており、基礎を積み上げることの大切さを実感しました。

 学年が上がるにつれ、コースの友達との絆が深まり、SAPIXでの時間がますます楽しくなっていったようです。仲間と切磋琢磨し、先生方を信頼しながら成長していく姿が印象的でした。6年生になると自由に過ごす時間が減り、親として葛藤を覚える瞬間も多々ありましたが、息子が話すSAPIXでの楽しいエピソードや、刺激を受けて前向きになる姿が、その思いを和らげてくれました。

 この道のりを共に歩んでくれた友達、息子の性格や得意不得意をよく理解し、温かく支えてくださった先生方に心から感謝しています。

 巷には中学受験関連の情報があふれていますが、参考にすべきは目の前の我が子の様子と、直接指導してくださる先生方のアドバイスだと思います。誰かの取り組みやネットの情報などを見て焦らなくても、きっと大丈夫です。

 中学受験は「母の狂気」と揶揄されることもありますが、必要なのは過剰な熱意や派手な勉強法、過度な情報ではなく、やるべきことを淡々と積み重ね、子どもの個性や性格に合った形で支える日々だと思います。

 「淡々と」とはいえ、3年間には数多くの一喜一憂があり、順調に思える時もあれば、成果が見えず苦しい時もありました。良いことばかりではないし、悪いことばかりでもありませんでした。一喜しても驕らず、一憂しても前を向いて、最後までやり抜いた子どもに、心から「おめでとう」という気持ちでいっぱいです。

 これまで多くの支えに恵まれたことに目を向けて感謝し、この経験を糧に新たな道を進んでほしいと思います。

 これから受験を迎えるお子さん、保護者の方も笑顔でそれぞれの春を迎えられることを心より願っています。