わが家の受験の軌跡
昨年、私は2025年の受験体験記、受験の軌跡を読んでいました。「来年は自分がこれを書くのだろうか」と、どこか他人事のように思っていました。そして今年、こうして息子の受験を振り返り、「受験の軌跡」を書いています。
振り返れば、良いことばかりではありませんでした。どこか当事者意識の薄い息子を何度叱ったことでしょう。感情的になり、塾に「やめます」と電話したこともあります。そのたびに受け止め、支えてくださった先生方には、この場を借りて心より感謝申し上げます。
それでも、「受験をやめるの?」と聞くと、息子はいつも「やめない」と言い続けました。正直、口に行動が伴っていないと感じることも少なくありませんでした。それでも、その揺るがない言葉だけは本物だったのだと思います。最後は大きな結果につながりました。
我が家は共働きで、末の妹はまだ3歳。親も余裕があるわけではなく、日々ぎりぎりの中での受験生活でした。そんな中で大切にしていたことが二つあります。一つは、受験によって親子関係を壊さないこと(息子がこの文を読むとどの口が言うのかと言われそうですが)。そのために、SAPIXの先生方に加え、プリバートやオンライン家庭教師にもお願いし、家庭の負担を分散しました。多くの大人に関わっていただいたことは、結果以上に大きな財産だったと感じています。
もう一つは、どんな結果であっても「やり切った」と胸を張れる受験にすることです。完璧を目指すのではなく、その日できることを積み重ねる。体調が悪い日や思うように進まない日もありましたが、無理はしない。その積み重ねが、最後の追い込みにつながりました。ただ黙々と机に向かう後ろ姿は、今も忘れられません。
受験校選びでは、2日と4日に聖光学院を受験しました。合格可能性は高くなく、SAPIXの先生からも「2日は厳しい」と言われていました。一方で、過去問に取り組む中で、息子は4日の問題との相性が比較的良く、手応えを感じていました。私たちも、可能性があるとすれば4日ではないかと考えるようになりました。
2025年の受験の軌跡で「複数回受験すれば確率は上がる」という言葉を読んでいたこともあり、4日の可能性を少しでも高めるための挑戦という意味で2日の受験も決めました。結果は、4日の2回目で合格。過去問との相性は、想像以上に大きな要素なのだと実感しました。
この選択が正解だったかはわかりません。ただ我が家にとっては、納得のいく挑戦でした。
これから受験を迎える皆さま、どうかお子さんを信じ、最後まで走り抜いてください。皆さまのご健闘を心よりお祈りしています。