受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 渋谷教育学園幕張中学校

娘との最後の共同作業だった中学受験

 第一志望校を受験した当日、試験直前に娘からかけられた言葉は「ママ、あっという間だったね!」でした。

 その一言を聞いた瞬間、まだ合否も出ていないにもかかわらず、胸がいっぱいになり、涙が込み上げそうになったことを今でも覚えています。

 私にとってこの中学受験の3年間は目まぐるしい日々でした。私が一貫して心がけていたのは、娘の「第一のマネージャー」であり、「一番のサポーター」でいることです。

 私自身に中学受験の経験がなかった為、「塾の勉強とは何をするものなのか」というところからのスタートでした。授業で娘が何を学んでいるのかを一緒に確認しながら隣で見ていると、新鮮な驚きの連続でした。まずはマネージャーとして、復習のサポートから関わりました。先生から出された家庭学習を1週間で終わらせるために、どのようにスケジュールを立てるかを一緒に考え、きちんと終わっているかを確認することです。

 授業について尋ねたい気持ちはありましたが、娘の疲れも考え、帰宅後は食事をとって早めに休ませるようにし、娘の就寝後に、教材に目を通し、難しそうな箇所や重点的に復習が必要そうな部分をチェックし、翌朝伝えるようにしていました。

 6年生になると問題の難易度も上がり、親子で一緒に考えても分からないことが増えていきました。そこで娘の答案を分析し、どの分野が弱いのかを洗い出し、その対策について先生に質問し、アドバイスをいただくようになりました。

 正念場は6年生の9月からでした。怒涛の模試に加え、志望校別特訓も始まり、まさに勉強漬けの日々です。10年分の過去問を解き終え、比較的良い位置にいた12月、最後のマンスリーテストで4コース下がるという大事件がありました。良い状況にあったことで、親子ともに油断していたのだと思います。そこから改めて苦手分野を見直し、基礎からの立て直しに取り組みました。

 その時、夫が娘にかけた言葉は今でも心に残っています。

 「一番上のクラスにいても、一番下にいても、最後に残るのは合格か不合格だけ。クラスなんて関係ない。合格するために、今の自分に何が必要かを考えて、一日一日やっていくんだ」

 第一志望校受験まで残り1か月。過去問を解き尽くした後だったため、類似問題を探したり、漢字、語彙の学習、理社のコアプラスなどに立ち返り、基礎固めを徹底しました。

 そして迎えた試験期間。3年間積み重ねてきた中学受験生活の集大成を発揮する時が来ました。親として祈ることは、天災が起こらず、娘がこれまでの努力の成果を存分に発揮できること。ただそれだけでした。合否を決めるのは学校です。

 試験会場へ娘を送り出すときに聞いた「あっという間」という言葉。娘と共に目まぐるしく駆け抜けたこの3年間は、まさに親子の共同作業であり、苦しさ以上に楽しさの方が勝る、かけがえのない時間だったのだと感じたのです。