実りあるサピックス生活
「鉄道の話ができる友達がいない」
この何気ない一言から息子の受験がスタートしました。
4年生の秋、私達親子は鉄道クラブのある中学校の文化祭に足を運んでいました。体育館や教室に展示された鉄道写真やジオラマ。息子はNゲージの運転体験に参加し、「この学校に入学したい」と目を輝かせながら受験への意志を示してくれました。そこから複数の入室テストを受け、最終的に一番通いたいと思う塾に決めました。それがサピックスとの出会いでした。
4年生11月、下から2番目のクラスからスタートとなりましたが、月を追うごとにクラスアップし、5年生の夏に初めて上位クラス入りを果たしました。
息子は学校で金管バンドに所属しており、地域行事や夏にはコンクールに参加するなど、活動と勉強を両立していました。そんな5年生の3月、卒業式に参加した際、金管クラブで同じトロンボーンを担当していた先輩が渋幕へ進学すると知り、その時から渋幕を意識するようになりました。渋幕には鉄道クラブも吹奏楽部もあるため、トロンボーンを続けたい息子にとっては、とても魅力的に思えたのだと思います。
かなりのチャレンジになるという不安もありましたが、子どもの人生は子どもが決めてほしいと考えていたので、難関校を目指すことはむしろ努力する息子のモチベーションにもなると思いました。幸いなことに面談で渋幕志望を反対されなかったのもありがたかったです。
SS特訓の初日、今まで塾から帰宅してすぐにテキストを開くことなどなかった息子が、誰に言われることもなく机に向かって授業の直しをし始めたことに、とても驚きました。そしてそれは、渋幕への本気度が分かった瞬間でもありました。
学習を進める中、過去問で合格最低点を下回ることもありましたが、解答時間よりも倍以上の時間を費やし、先生方には巻物と言わしめるほどの直しをしていた甲斐もあり、得点力が徐々につき、自信に繋がりました。そして、学校の金管活動と勉強を最後まで諦めることなく全力で頑張った結果、渋幕2次の合格を勝ち取ることができました。
最後になりましたが、「2回のチャンスがあるなら受けるべき」と2次のチャレンジを後押ししてくださった先生、「彼のような生徒さんに教えることができて幸せでした」とおっしゃってくださった先生、2年2か月のサピックス生活を実りあるものにしてくださった、たくさんの素晴らしい先生方に心より感謝申し上げます。