受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 受験体験記

進学校 筑波大学附属駒場中学校

届かなかった、でも届いた。

 私は、中学受験において、⾃分の弱さと向き合い続けました。第⼀志望校の筑駒の合格者の受験番号⼀覧には私の番号はなく、開成と灘に不合格を突きつけられていたことも相まって、「やはり届かなかった」と感じました。それでも私は、難しい語句を書けた、⼒を出し切れたと信じ、数⽇後に繰り上げ候補の連絡、そして繰り上げ合格の電話が舞い込み、最終的に筑駒へ進学することができました。

 筑駒の演習において、たとえば規則性の問題では、初めは、頭の中で⼀気に解こうとせず、まずは「面倒くさくても地道に手を動かす」しかないのです。最初に図や表を丁寧に作らないと、規則を⾒逃したり、応⽤でつまずいたりして、時間切れや失点につながります。また、算数が大きな壁であった私は、新しい問題を前にしても、知っている解法のどれを使うのか、判断できず、⼿が⽌まる。周囲が伸びていく中で、焦燥に駆り⽴てられました。それでも演習と復習を重ね、なんとか点数を取れるようになりました。

 国語はセンスではなく、論理の流れが明快な SAPIXの教材の記述問題を、「解き直しの解き直し」まで徹底することが⼒になりました。⼊試当⽇、国語の大問1は、SAPIXの教材でも取り扱っていた文章だったことや元々国語の記述は得意だったので憂慮していませんでしたが、(1)の設問で全く、本文から答えになりうる情報を⾒つけられず、本⽂の雰囲気的に書いてしまい、設問から逸脱してしまったことを憶えています。理社は基礎知識と感覚の精度を固めることを土台とし、理科の計算は図や表で可視化し、整理して考えることを意識しました。

 最後まで算数に自信は持てませんでしたが、諦めず、自分の⼒を信じる、⾃分が制限時間内に書き上げた解答を信じる、この姿勢に尽きると知り、私の受験生活はラストアクトを迎えました。