みんなありがとう ―桜蔭に繰り上げ合格した私に―
元々自信は無かった。桜蔭の試験後ぼんやりした夜に自分がしてしまった様々なミス、例えば社会で「高松塚古墳」を度忘れしたことに気付き、呆然となって落ちたと思った。悲しくて自分の大好きな算数の先生にそのことを告げると、「あなたはミスに気づけるほどの実力があるのだから、これで受からなければ笑い物ですよ。算数は難しくて30点取れたら良いですよ」と言われ、気が楽になった。
次の日、女子学院の試験の帰り、車に乗っている途中、2月2日の2時に桜蔭の合格発表があった。開けると、補欠●番と書いてあった。これはつまり、落ちたということか。その後算数の先生に、カラ元気を出して補欠●番だったことを伝えたら、自分は自分に期待してくれた先生に応えられなかった、また素晴らしい桜蔭に行けないと思うと涙が出てきた。涙を隠したものの、家の中では号泣してしまった。どうにか落ち着き、サピックスの校舎に行って、鷗友と豊島岡の対策を尋ねた。理科の先生はあくまでも厳しく、「今までのことは忘れなさい」と言っていた。社会の先生は「自分を信頼して大丈夫」と言ってくれて嬉しかった。算数の先生は、自分を励ましてくれた。「今回は桜蔭の方が悪い。国語も算数も、あんなに難しい問題を出したら差がつかない。実力のあるあなたを落とす試験の方が悪いんです。あなたが悔しいなら大学受験でリベンジしましょう。あなたは才能や能力があるのだからそこで桜蔭に受かった人を薙ぎ倒せばいい」と言ってくれて、その優しさに泣きそうになった。国語の先生には「受験なんて人生の通過点に過ぎない」と言われ、確かにそうだと思えた。それに「合格者数は例年と変わらないけれど、今年はサンデーショックなので繰り上げ合格するかもしれません」と言われ、希望を持った。それで次の日鷗友の試験の帰り、昼ごはんを食べた後に桜蔭からの繰り上げの連絡がきて、嬉し過ぎて泣いてしまった。
私を支えてくれた先生、家族、そして友達、本当にありがとう。