親子ともにメンタル強化の最難関受験
中学受験を思い返し、忘れられない息子の言葉がいくつかあります。恐らく今後の人生で何度も思い出す言葉だと思います。
●新6年3月
「勉強やればやるほど成績下がるじゃん」。4・5年順調だった得意な算数でうまくいかなくなることが増え、算数に重点を置き始めたにもかかわらず結果が出ず、息子の焦りから出た言葉でした。5年秋に転居したことで勉強以外のところでメンタルが崩れていったように思います。後々、メンタルと成績が相関することが分かりましたが、それでも諦めずに取り組み、少しずつ取り戻していきました。
●6年12月
「絶対受けるし、絶対受かる!」。算数を取り戻しつつあったものの、最難関である筑駒は程遠いものでした。開成も80%判定が取れているわけでもなく、3日受験校変更の話し合いは何度もし、諦めることは恥ずかしいことでもなく、諦めることこそ勇気のいることと、変更を促していましたが、自己決定が幸福度を上げるという研究を思い出し、以降は息子の決断を尊重するようにしました。1月もできる限り通学する、直前期もゲームをやめないという決断も然り(併願校は盤石に)。
●入試1週間前
「落ちましたーと、校舎に挨拶に行けば良いだけでしょ」。笑顔で挨拶に行けるように頑張ろうという声掛けに対する返事でした。残念だとしてもここまでSAPIXでやってきたことは誇りであり、結果により息子の学力が消えるわけではないという当たり前のことに気付かされ、これだけやって残念ならご縁がなかっただけ。運がなかっただけ。そう思うことができ、息子のメンタルの強さに驚かされました。
●2月1日
「受かる気しかしない!」「落ちたかも…」「受かる気しかしない!」と校舎に入ったにもかかわらず、出て来るや否や「落ちたかも…」と。1月に進学先を押さえていない我が家にとって、この後向かう午後校は絶対に受験したい学校で、気持ちを立て直すために必死で励まし、校舎へ送り出しました。待機中の体育館で「中学受験 落ちたかも 合格」と意味もない検索をし、必死に体験談を探している自分がいました。そして午後校から出て来るや否や、また「落ちたかも…」と一言。内心いい加減にしてくれと思いましたが、このままだと合格できる学校も残念なことになると思い、メンタルの回復のために楽しいことをしなければと、1日の夜はゲームをやっていました。思う存分ゲームをし、気持ちを切り替えられたようで、翌日の入試に向かうことができました。
思い返すと、とことんメンタルに左右される中学受験生活でした。学力は勉強しなくなれば下がっていくと思いますが、SAPIXと仲間たち、家庭のなかで鍛えたメンタルは一生ものです。入試だけでなく、あらゆる勝負でプラスに働いてくれるはずであり、その意味でも先生方や仲間たちには感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。