受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 開成中学校

マイペースな少年と向き合った日々

 入試を終え校舎に挨拶に行くと、先生方からは口を揃え、息子は課題に黙々と取り組む努力家だったとの評価をいただき、光栄に思いつつも、家庭での顔とは異なる一面があることがわかりました。たしかに、対面授業には決して遅刻しないように通っていました。一月入試の当日も、千葉から急ぎ帰宅し駆け足で平常授業に出かけていったほどです。自分の居場所だったあのクラスでの楽しい時間を大切にしていたのがわかりました。今思えば、最大の勝因はここにあったのかもしれません。授業に全集中していたのでしょう。帰宅後、もう少し復習したほうがよいのではと思っても、バッテリー切れのロボットのように眠りに落ちることも多かったですし、朝に強いわけでもなく、まったくよく寝てくれる子でした。外遊びもよくしてくれました(親はイラっとしても我慢)。本能で、受験生としての時間とそれ以外の時間とのバランスを取り、心と体の健康を保っていたようです。

 成績は四科目でみれば安定していましたが、何か一科目でやらかしてしまう変なクセがあり、注意力を高めてミスをなくせばよいのにと常々感じていました。克服にはもう少し成長が必要そうです。本人が悔しそうにしているタイミングで、「ミスの発生を前提としてそれをカバーするだけの力を付けよう」と励まし、四科目ともバランスよく力を付け総合力で勝負するスタイルでした。

 入室後はあの完成度の高いテキストを繰り返すのみ。テキストのほか、テストや受験情報まで、SAPIXだけで完結でき極めて効率がよいです。毎週、平常授業のテキストを早めに一周し、基礎の徹底理解に努め、すぐにアウトプットも行い、定着を図る。「間違い=成長のチャンス」と捉え親子で一緒に考えながら丁寧に見直す(親に対し解説させると効果大)。少なくともマンスリー・組分け・合格力判定SOにはこれで十分対応できるはずです。その先に学校別SOがあり、これに対応するためにはSSや過去問の復習をしっかりする必要がありますが、息子の場合、学校別SOで実力を十分に出し切れなかったのはそれらの復習が足りていなかったからでしょう。でも大丈夫。本番に間に合えばよいのです。冬休み以降はそれらの復習に全振りし、部分点狙いで考えたことを粘り強く表現する力を含め、本番での答案作成力を向上させました。

 校舎の先生の助言もあり一月には渋幕の合格をもらい、二月は体力面・精神面で負荷が大きく減りました。千葉は通学には遠く出願は悩みましたが、魅力ある学校で本人も二月の結果によっては遠距離通学でもOKとのことで受験しました。結果、二月は全て第一志望といえる贅沢なメニューだけに専念できました。開成入試前夜、息子から家族に感謝の言葉。勝利の予感がしました。大本命の花を咲かせるところまで導いていただいたSAPIXの先生方に心より感謝いたします。最後に、この場を借り、家族の皆もお疲れさま。