受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 受験体験記

進学校 開成中学校

チャレンジャーとして楽しんだ入試

 僕には最後まであきらめなかったことがあった。睡眠、ゲーム、公園、そして開成の合格だ。夏期講習期間中は毎日10時間は寝ていた。起きてゲームをして基礎トレをする。勉強時間が足りていなかったのか、背は伸びたが、成績は低下した。夏が終わり秋になっても、そんなことはどこ吹く風、と週1で公園にいった。成績はますます低下し、2回目の開成中の学校別SOで合格可能性が20%、苦手な国語の偏差値はまさかの27だった。

 そんな状況でも僕は開成という目標は変えなかった。SSが楽しくて自分でも根拠なき自信を持っていたからだ。とにかく授業だけは集中して受けた。それでも開成の過去問は合格最低点を超えず、他の学校でもほとんど超えない。チャレンジャーとして冬期・正月特訓に突入した。

 ここからは、とにかくしっかり睡眠をとり、苦手できらいな国語と理科の暗記をいやいや頑張った。すると得意な算数が大きく伸び、国語は平均点くらいが取れるようになった。自信を持って初戦を受けたが算数のミスにより合格点には一歩届かなかった。ケアレスミスで本当に不合格になるのだと知った。チャレンジャーにはミスしている余裕はない。埼玉・千葉ではミスに気を付けながら、取れるものを全力で取りに行った。算数の問題が面白いと思っていたら合格していた。

 そして迎えた2月1日、前日の激励電話で先生に「君は問題文をしっかり読めば合格できる」、そう言われたことを胸に開成中学校への入試へ挑んだ。一科目目は苦手な国語。傾向が変わっていて僕にとってはラッキーだと感じた。きっと爆死はしていない。算数は手を動かしていたら規則性が見つかり、楽しくなった。面白い問題を出すこの学校に通いたいと強く思った。2日も3日も、1日目の合否はわからなかったが、もう楽しむしかないと思った。なんと全て合格した。

 合格の秘訣はわからない。チャレンジャーとして入試を楽しんだことがよかったのかもしれない。