青空にサクラ咲く
1月5日、ぼくはかつてないほどの絶不調に陥っていた。開成中の過去問をやってもまったく点数が取れず、冬期講習や正月特訓でも、算数が落ち込んでコースが下がってしまっていた。このとき、2月1日は開成中を受けるのをやめたほうがいいかもしれないと、家族で話すようになった。でも、ぼくは憧れの開成中の受験をあきらめたくなかった。今からできることを探したかった。
そこで、サピックスの先生に相談し、算数を回復させるためにやるべきことを教えてもらった。ぼくは自信のなさからやみくもに問題を解いていて、取るべき問題とそうでない問題の区別をつけることができなくなっていた。算数の先生に有名中学入試問題集の中からおすすめの問題を選んでもらい、毎朝必ず1校分取り組むことにした。自由帳に解き方を書いて、問題の条件を読み取り、それを整理したうえで解法を使う練習を繰り返した。父も一緒に解きながら、ぼくが取るべき問題とそうでない問題を見つけてくれた。そのように対策を続けていたら、入試の直前には実力が点数に結びつくようになった。
こうして、2月1日の開成中の入試を迎えた。算数では、みんなが難しいと言っていた立体の切断の問題も自信を持って解けた。手ごたえはあった。そして、2月3日の入試が終わった後に、家族みんなで合格発表を見た。おそるおそる結果表示のボタンを押すと、そこには「合格」の文字があった。ぼくはとてもうれしかったが、ぼくより先に母が号泣したので、喜びを爆発させるタイミングを逃してしまった。でも、合格の書類を受け取ったら、実感がひしひしとわいてきた。
ところで、今年は2月1日からずっと晴れの天気が続いた。合格発表のサクラの画面を見たときも、ぼくの頭の上にはきれいな青空が広がっていた。青空にサクラ咲く。
ぼくを合格に導いてくださったサピックスの先生方、本当にありがとうございました。